息子を背中におんぶした状態で天気予報を伝えた女性気象予報士が世間から喝采を浴びている。(フロントロウ編集部)

 米ミネソタ州を拠点に活動している気象予報士のスージー・マーティンは、1歳9カ月になる息子を「ベイビーラップ」と呼ばれる“おんぶ紐”を使って背負って天気予報番組に登場。

 冒頭で「今日は特別に心強いアシスタントを連れてきました」と眠たそうな我が子を紹介したスージーは、通常通りそつなく仕事をこなし、視聴者たちを感心させた。

 このスージーの行動は「ぐずった息子をなだめるために仕方なく…」という理由からではなく、事前の計画に基づいて実行されたもの。

 放送当日が「International Babywearing Week(世界ベビーウェアリング週間)」(※)と呼ばれる、赤ちゃんや子供との抱っこやおんぶによるスキンシップを促進し、ワーキングママたちを応援する目的で設けられた、年に一度の特別な週だったことにちなんで、視聴者たちにアピールする目的で行われたものだった。

※2018年は10月1日~9日まで開催。

 スージーの息子が天気予報に登場するのは、じつは今回が初めてではなく、前年の同日にも同じ目的でおんぶされた状態で出演していた。スージーの行動には一部では「プロ意識に欠ける」、「自分の仕事だけに集中するべき」などといった厳しい意見もあるものの、多くの人々は彼女の行動を称えている。

 世界ベビーウェアリング週間の公式ウェブサイトでは、1日に3時間、抱っこやおんぶをしてスキンシップをはかることで、赤ちゃんに安心感を覚えさせて、泣く時間を43パーセント減らすことができるとしており、未熟児の健康な成長を促すほか、おんぶや抱っこをする側である母親や父親の育児に対する自信を育てる効果もあると説明されている。

 今年も息子をおぶって天気予報を伝えることに決めた理由について、スージーは「おんぶというスキンシップを通じて息子と私はとても貴重で重要な絆を築くことができました。もし自分が息子を背負ったまま仕事をこなすことで、少しでも、ほかの両親たちをインスパイアすることができたら、とても価値のあることなのではないかと思ったのです」と語っている。(フロントロウ編集部)

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