ジャスティン・ビーバーがデビュー前、13歳の頃にYoutubeに投稿していたカバー曲動画を偶然発見したことがきっかけで、彼の音楽の才能に惚れ込み、一躍トップスターへと育て上げたマネージャーのスクーター・ブラウン。
ジャスティンにとっては“恩師”であり、現代エンタメ界きっての敏腕マネージャーと呼ばれる彼が、これまでのキャリアにまつわるアップダウンを語った米Varietyとのインタビューの中で、カナダ出身のジャスティンを不本意ながらアメリカに「不法滞在」させてしまっていた時期があったことを初告白した。
10代前半だったジャスティンをエンターテイメントの本場アメリカでブレイクさせようと、彼の母パティ・マレットとともに渡米させたスクーター。
しかし、当初計画していた通りには事が進まず、貯めていた資金も底をつきそうになった頃、しばらくの間、ジャスティンとパティを自身名義で借りた借家に違法に住まわせていたという。
「トランプ大統領には言わないでくれよ」というジョークを交えながら当時を振り返ったスクーターは、「マネージメント会社を立ち上げた頃、俺は24歳だった。最初の13カ月分はなんとか生き延びられるだけの資金を貯めてあったんだ。ジャスティンと彼の母親には俺の名前で借りたタウンハウスに違法に住んでもらっていた。彼らの生活費はすべて俺が支払っていたよ」と告白した。
通常カナダ国籍を持つ人がアメリカに滞在する場合、12カ月間のうち最大182日間はビザなしでの滞在が許可される。しかし、スクーターの今回の発言によると、どうやらジャスティンとパティは、当時、その日数の上限を越えて滞在していた期間があったということらしい。その後、ジャスティンは、アーティストや芸術家などの特殊技能保持者に与えられる就労ビザを正式に取得。現在まで、アメリカを拠点に活動を行っている。
最初はジャスティンともども危ない橋を渡ったものの、当時ジャスティンと交わした「何があっても絶対に見捨てない」という約束の下、ジャスティンの才能を信じて突き進んだスクーター。
不法滞在はもちろんあってはならないことだが、これまで彼が下してきた判断のうちの1つでも欠けていれば、今日のような大スターのジャスティンは誕生していなかったかもしれない。(フロントロウ編集部)