劇中でリックがどのような形でシリーズから去るかは不明だが、シリーズの米公式ページに掲載されたエピソードのサブタイトルとプロットからすると、第5話と第6話にかけてリックに大きな出来事が起きるのではないかと推測されている。
全米では、その直前エピソードとなる第4話が10月28日に放送され、いよいよシリーズに別れを告げる時が迫ってきたなか、今まで『ウォーキング・デッド』について報じてきたメディアに向けて、アンドリューが感謝の手紙を送った。
フロントロウが全文訳で紹介。
「この旅に一緒に来てくれて本当にありがとう。
9年間にわたる恐怖、悲嘆、怒り、そしてガッツのおかげで115話もの出演が実現した。辛抱強さを感じさせる礼儀正しい報道にも感謝している。
アンデッド(ウォーカー)の数が多いにもかかわらず、生きることを物語るシリーズだとも理解してくれた。希望と家族に友情、そして、共通点がない人々が多くの共通点を持っていることを発見し、人間らしさと“家”と呼べる場所を見つけるために団結する物語だ。シリーズが始まった時よりも、今の方が説得力があるストーリーになっているかもしれない。
リックは、今まで演じてきた中で最もやりがいがあり満足できる役だったし、この10年で最高の出来事、かつプロとして素晴らしい冒険でもあった。シーズン9は、これまで大切に思ってきた過去のシーズンと同じように感じているし、パイロット版の撮影を終えた時からみんなが目指してきた世界だった。
自分の大雑把な計算では、世紀末的な世界で400体以上のゾンビを殺してきた。馬を失い馬を見つけ、最愛の女性を失い…これは最悪だった。犬を食べたこともあれば、内臓を塗りたくったポンチョを2度も着た。人肉を食べる集団から逃げたこともあれば野球のバットもあったし、刺されたのは3回、男の喉を食いちぎったこともあった(すまないが、あれは奇妙だった。チキンの味がしたし)。それにカウボーイブーツの靴底も交換した…12回もね。
インディ映画から始めて、時を経て“TWD”で通用するほどまでになれた。その途中、この美しい地球上で熱狂的なゾンビファンに出会えて楽しかったよ。東京からトリニダードに至るまで、ファンはサバイバルの物語に対する愛と、ノーマン・リーダスのとてつもなく美しい髪への愛という共通点で一体となった。
番組とファンの関係によって築き上げられたワイルドな旅だったし、善良なるメディアの功績も大きい。メディアによる番組の報道を楽しみにしているし、今後のシーズンもアトランタにいる仲間の活躍を楽しみにしている。仲間が計画していることは本当にすごいよ。
全てに感謝している。
良いことも悪いことも…もちろん、辛口の報道なしに報道の自由はあり得ないからね。
また会う日まで。
冷静に、赤い取っ手の鉈(なた)を手に。アンドリュー・リンカーン」
9シーズンにわたり『ウォーキング・デッド』を引っ張ってきたリックが、一体どんな最後を迎えるのか見届けたい。(フロントロウ編集部)