リアーナがドナルド・トランプ大統領の”迷惑行為”に対する嫌悪感を露わにした。(フロントロウ編集部)

楽曲使用に嫌悪感

 人種差別や移民問題に対して強硬な姿勢を貫くドナルド・トランプ大統領率いる現政権に不信を抱く多くのセレブのうちの1人として知られるシンガーのリアーナ

 当初、2月に行われる毎年恒例のNFL試合「スーパーボウル」でのハーフタイムショーへの出演をオファーされたと言われるリアーナは、政治的理由からこれを辞退したと伝えられており、その背景には、NFLの一部選手がアメリカ国内での人種問題に抗議するために国歌斉唱中にひざをつく「テイキング・ア・ニー」という運動を行ったことを受け、トランプ大統領をはじめとする保守派がNFLに圧力をかけてこの行動を禁止にしたことがあると報じられている

画像: サンフランシスコ・フォーティナイナーズのコリン・キャパニック選手が主導となり、スタートした「テイキング・ア・ニー」。写真は“ひざつき”が禁止となる前の試合でチームメイトと一緒にひざまずくキャパニック選手。

サンフランシスコ・フォーティナイナーズのコリン・キャパニック選手が主導となり、スタートした「テイキング・ア・ニー」。写真は“ひざつき”が禁止となる前の試合でチームメイトと一緒にひざまずくキャパニック選手。

 そんなリアーナが、米中間選挙に際した政治集会の場でトランプ大統領が自身の楽曲を使用していると知り、自身にとっては”迷惑”でしかないトランプ陣営の無断行為に憤りの意を表した。

 米ワシントン・ポストのホワイトハウス支局長フィリップ・ラッカー記者が、現地時間の11月4日にテネシー州チャタヌーガで行われたトランプ大統領のラリーの模様をツイッターを通じて報告。

画像: テネシー州チャタヌーガで行われたトランプ大統領のキャンペーン・ラリー。

テネシー州チャタヌーガで行われたトランプ大統領のキャンペーン・ラリー。

 「トランプ大統領のラリーはほかの政治集会とは比べ物になりません。リアーナの『ドント・ストップ・ザ・ミュージック』が爆音で流れるなか、まるでボールゲームのように参加者たちにトランプTシャツが投げ渡されています! みんな大興奮の様子です」と、リアーナが2007年にリリースしたヒット曲が会場を盛り上げたとするラッカー記者の解説に、リアーナ本人がこんな風に辛口の反応を示した。

「もうこれ以上そんなことは許さないわ…私自身や私の関係者は、そんな悲惨な政治集会には絶対に参加しないし、加担もしない。教えてくれてありがとう、フィリップさん!」

 ラッカー記者のツイートで自身の楽曲がトランプ大統領の政治活動に使用されていることを初めて知ったらしいリアーナは、コメントの中でトランプ大統領を囲む集会を“悲惨”と呼んで嫌悪感を露わに。さらに、今後、トランプ大統領が自身の楽曲を使用しないよう何らかの対処をすることを計画していると明らかにした。


楽曲使用停止を申し入れるアーティストたち

 反トランプ派のアーティストがトランプ大統領が自身の楽曲を使用することに関して不快感を示したのはリアーナが初めてではない。

 つい前週には、シンガー兼音楽プロデューサーのファレル・ウィリアムズがトランプ大統領に対して、自身の2013年のヒット曲「ハッピー」を今後一切使用しないでほしいと弁護士を通じて通告書を送付。

画像: ファレル・ウィリアムズ

ファレル・ウィリアムズ

 10月27日に発生した米ペンシルバニア州ピッツバーグにあるユダヤ教徒の礼拝所で起きた銃乱射事件の直後に行った政治集会で、被害者や事態の深刻さに配慮することもなく自身の「ハッピー」を流したトランプ大統領に対し、こう勧告した。

「狂信的な“国家主義者”の凶弾により11人もの人々の命が奪われた日に、あなたはインディアナ州での政治集会に集まった群衆に向けてファレルの「ハッピー」を流しました。土曜日に我々の国を襲った惨劇に“ハッピー”な点は1つもありません。また今回の集会での同曲の使用も認められていませんでした。ファレル・ウィリアムスは「ハッピー」の著作権所有者で、使用独占権を所有しています。ファレルは今までもこれからも、あなたの政治活動におけるいかなる発言の場においても、楽曲の使用許可を与えることはありません」

 さらに、1988年のヒット曲「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」がトランプ大統領の政治集会で使用されていることを知ったロックバンド、ガンズ・アンド・ローゼズのボーカルのアクセル・ローズもツイッターを通じて、トランプ大統領の無断の楽曲使用に正式に抗議を行ったことを明らかに。しかし、著作権契約の複雑な仕組みにより、使用停止させることが困難だとも語った。

画像: ガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズ

ガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズ

「不運なことに、トランプ大統領の選挙活動では、ブランケットライセンス方式(※)が採用されている。あらゆる“抜け道”を使って、制作者の意思に関係なく楽曲が使用されている」

※音楽著作物の演奏権団体と放送事業者の間に行われる、包括的使用許諾契約方式。一定範囲の利用に対し、回数にかかわらず契約期間中の使用料を一定額あるいは一定の率に定めるもの。

 トランプ大統領の集会を締めくくる曲としてお馴染みとなっているロックバンド、ローリング・ストーンズの「無常の世界」の使用に関しても、ローリング・ストーンズ側はこれまでに再三使用停止を求めてきたと報じられている。(フロントロウ編集部)  

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