イギリス王室のロイヤルファミリーといえば、つねに世間の感心を集め、メディアからの注目の的となる存在。日頃からパパラッチや記者たちに追われる身である王室メンバーには、それぞれ異なるメディアへの対処法があるという。
長年にわたってロイヤルファミリーを取材しているある王室担当記者は、チャールズ皇太子夫妻とウィリアム王子夫妻の報道陣への対応の仕方の違いについて米Vanity Fairに証言。
チャールズ皇太子とその妻のカミラ夫人が、記者たちに対してかなりリラックスした様子を見せているのに対し、ウィリアム王子とその妻のキャサリン妃は自分たちに関する報道に敏感で、世間にどのような姿が伝えられるのかということに強いこだわりを持っているようだと話した。
同記者は、「カミラ夫人は私たち記者の全員の名前を把握しており、報道陣も含めて英王室というものが成り立っているという感覚を理解してくれています。彼女は必ず私たちと視線を合わせてくれますし、カメラ目線をサービスしてくれるのです」とカミラ夫人のメディアへのフレンドリーな対応を絶賛。
それとは対照的に、ウィリアム王子とキャサリン妃に関しては、とくに記者たちに対して友好的に振る舞うわけではなく、報道陣が集まる場所では、わざとカメラから視線を逸らして1点を見つめないようにすることで、彼らとの絶妙な距離感を保っていると分析した。
ハリウッドセレブなどは、パパラッチに写真を撮られたくない場合の対策として、サングラスをかけたり、帽子を目深にかぶったり、顔を手で覆ったり、果ては変装したりといった行動をとることが多いが、ロイヤルファミリーが同様の方法で身を隠しているのは見たことが無い。
つねに堂々としていることが求められるウィリアム王子とキャサリン妃にとって、「視線を逸らす」という方法は、あからさまな行動をとることでメディアとの関係に角を立てる代わりに、さりげなく、ごく自然なやり方で自分たちのプライバシーを守るという苦肉の策なのかもしれない。(フロントロウ編集部)