イギリス王室のお抱えシェフがあるまじき失敗。お怒りのエリザベス女王から送られてきた「メモ」に書かれていた戦慄の“ひと言”とは? (フロントロウ編集部)

 宮殿内で出されるロイヤルファミリーたちの食事には、素材選びから調理方法まで細心の注意が払われていることは言うまでもない。

 しかし、いかなる場所においてもミスはつきものであり、エリザベス女王の食事の支度を担当しているお抱えシェフも、女王に出されたサラダの葉についていた小さな「ナメクジ」の死骸を見逃してしまうという失敗を犯してしまった。

 以前、王室にシェフとして仕えていたチャールズ・オリバーは、著書『ディナー・アット・バッキンガム・パレス(Dinner at Buckingham Palace)』の中で、その時のエリザベス女王の反応について言及。女王の静かな怒りを感じる、あるメモについて明かした。

画像: 料理の中にナメクジを発見したエリザベス女王がシェフに送った「ひと言メモ」に戦慄

 ロイヤルファミリーのメンバーの食卓には、各食事の際に、厨房へのリクエストやフィードバックなどを記入できる小さなノートが備えられている。

 食に関するこだわりはあまり強くないと言われるエリザベス女王は、外国からの来賓を招いた食事の席でゲストからの意見やリクエストがあった際などに、「今後はこうしたほうがいい」といったアドバイスを記入する以外は、ほとんどこのノートに何かを書き入れることはないという。

 しかし、食事の中にナメクジが混入してしまったその日、厨房には、ナメクジの死骸の実物とともに、エリザベス女王からのこんな戦慄のひと言が書かれたノートが届けられたという。

 「私のサラダの中にこんなものが入っていました。あなたがこれを食べてくださいますか? 」

 もちろん、チャールズはエリザベス女王の命令通りナメクジを食べた…というわけではないが、一国の長である女王からこんなリクエストをされたら、自分の失敗への反省と恐怖で思わず身震いしてしまったに違いない。

 ナメクジは、人間に感染すると脳に寄生して髄膜炎を引き起こし、場合によっては麻痺やけいれん、失明といった後遺症が残る場合もある、幼虫寄生を原因とする「広東住血線虫症」の感染源として知られている。オーストラリアでは、賭けのためにナメクジをたべた男性がこの病気に感染し、重度の麻痺を患って一生動けない体になってしまったうえ、約10年間の闘病の末に亡くなるという恐ろしい事件もあった。

 食べる前に気がついたエリザベス女王の確かな観察眼に、ほっと胸を撫でおろした王室関係者も多いことだろう。みなさんサラダを食べる際には、誤ってナメクジが混入していないか、くれぐれもご注意を。(フロントロウ編集部)

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