英シンガーのロードが、カニエ・ウェストとキッド・カディがパフォーマンスしたステージのセットが自分のステージを真似したと主張しているのだが、騒動は予想外の展開に。(フロントロウ編集部)

ロードがカニエのパクり疑惑を主張

 先日行われた音楽フェスCamp Flog Gnaw festivalで、「Kids See Ghosts(キッズ・シー・ゴースツ)」のパフォーマンスを披露したカニエ・ウェストとキッド・カディのステージ。このステージにパクり疑惑が浮上している。

画像1: ロードがカニエのパクり疑惑を主張

 カニエにステージのデザインを真似されたと主張したのは、英シンガーのロード。

画像2: ロードがカニエのパクり疑惑を主張

 ロードはインスタグラムに複数の写真を公開し、カニエにガラスボックスが宙に浮いているセットを盗作されたと主張。

画像3: ロードがカニエのパクり疑惑を主張
画像4: ロードがカニエのパクり疑惑を主張
画像5: ロードがカニエのパクり疑惑を主張

 「自分の仕事に誇りを持っている。ほかのアーティストが自分の作ったものにインスパイアされて光栄だわ。しかもそれを彼らのものにしようとしているんだから。でも盗みはよくない。女性からでも誰からもダメだし、今の時代でもいつでもね」とコメントして、今回行われたカニエのステージ写真と、それに類似するロードが2017年に行ったコーチェラでのステージ写真を投稿した。

 これに対して、カニエの関係者は「ロードのステージを見たことがないし、真似しようと考えたこともない」と、ロードの訴えを否定していると米TMZが報じている。

 意見が分かれるロードとカニエの主張だけれど、話はさらに複雑に。

セットデザイナーが騒動に言及

 じつは、今回ロードが盗作を主張したコーチェラのセットを作ったデザイナーのエス・デヴリンは、カニエのセットを長年担当しているデザイナーでもあるのだ。

 カニエとエスは、2005年からパートナーとして「セイント・パブロ・ツアー(2016)」など様々なツアーデザインを手掛けてきたと言われており、その関係は10年来のもの。一方、ロードとエスは2017年から仕事をし始めたばかり。

 そんなエスが、今回の騒動についてインスタグラムに自身の見解を述べた。

 まずエスは、イングリッシュ・ナショナル・オペラで2007年に公演された『カルメン』のワンシーンの写真を公開。

Es Devlin on Instagram: “CARMEN by Georges Bizet , English National Opera 2007. . In Act 3 of Carmen, Jose decides to leave the rules and formal certainty of the…”

www.instagram.com

 騒動になっているデザインと類似する、ガラスボックスが宙に浮いているセットの写真を公開して、「ガラスボックスが浮いているというアイディアは真新しいものではなく、ああいう形状は前からあった」と主張した。

 そのうえでエスは、「私は最近のキッズ・シー・ゴースツのパフォーマンスをデザインしていません。ロードのコーチェラのパフォーマンスはデザインしました。私は両者を称賛するし、模倣しているとは思いません」と、ロードが主張しているカニエのステージには携わっていないことを明かしつつも、ロードの主張する盗作疑惑も否定した。

画像: ジャスティン・ビーバー

ジャスティン・ビーバー

 ちなみに、ガラスボックスが宙に浮くステージをパフォーマンスで使ったアーティストはロードやカニエだけではなく、過去にはジャスティン・ビーバーが「パーパス・ツアー(2016)」で同じような構造のステージに立ったことがある。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.