ウルヴァリン役が“ウルヴァリン”を知らない?
数々のヒット作に出演している俳優のヒュー・ジャックマンの代表作といえば、『X-MEN』シリーズ。
同シリーズで、ヒューは金属の鋭い爪が最大の武器のウルヴァリンという役を演じたけれど、シリーズ1作目『X-MEN』で同役をカメラの前で演じる直前まで“ウルヴァリン”が何者なのか知らなかったと、トーク番組『ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア(The Late Show with Stephen Colbert)』で明かした。
「恥ずかしながら、ウルヴァリンが何か知らなかった。そんな“動物”の名前は聞いたことがなかった」と語ったヒュー。
そう、ヒューが知らなかったというのは、マーベルキャラクターのウルヴァリンではなく、動物のウルヴァリン。
日本語ではクズリというイタチ科の動物は、マーベルのキャラクターと同じく鋭い爪を持ち、クマよりも凶暴と言われている。
そんな動物がマーベルのキャラクターの由来になっていたとは知らなかったヒューは、ウルヴァリンという名前が「コミックのために作られた名前だと思っていた。『X-MEN』のコミックを読んだことがなかったし、ウルヴァリン(※クズリ)を見たこともなかった。(ヒューの出身国)オーストラリアの動物園にはいないからね」と告白。
さらにヒューは、『X-MEN』の撮影直前まで“ウルヴァリン”を知らないことで大恥をかいたエピソードも語った。
ヒューは、初めてのバトルシーンに向けてウルヴァリンについて3週間前から研究し始めたのだそう。
そこでヒューがヒントにしたのは、「ウルヴァリン(Wolverine)」とスペルが似ている「オオカミ(Wolves)」。
オオカミに関するドキュメンタリーを何回も見返して、役柄の動物的な感覚を手に入れたのだけれど、いざ撮影現場にやってきてオオカミが威嚇する時のような様子を見せると、監督から「そのポーズ、何しているの?」とひと言。
そこで、オオカミのリサーチをしたことなどを監督に伝えると、「オオカミ?」「なんでオオカミ?」と大声で聞かれ、「ウルヴァリン(※クズリ)は動物だよ!動物園に行け」と言われてしまったという。
何週間ものリサーチが無駄になってしまったと語ったヒューだけれど、そのリサーチの甲斐があったのか、映画は大ヒット。スピンオフ作を含めて10作以上が公開される大ヒットシリーズとなった。(フロントロウ編集部)