【注意:本記事はリック最終回のネタバレが含まれます】
先日放送された『ウォーキング・デッド』で、アンドリュー・リンカーン演じるリックの最終エピソード「精算」では、負傷するリックがもうろうとするなか、ゾンビの群れを仲間から遠ざけるために誘導し、そこで幻覚シーンが繰り返し登場した。
危機に陥ったリックの幻覚のなかで現れたのは、シェーン、ハーシェル、サシャの3人。これまで多くの人気キャラクターが命を落として去って行ったが、なぜこの3人だったのか?
3人が選ばれたのには理由があった
『ウォーキング・デッド』のショーランナーを務めるアンジェラ・カンが、米メディアIGNのインタビューで、まずリックの幻覚シーンの登場について次のように語った。
「人は死に直面した時、誰かが助けに現れたり、案内人のような見知らぬ人物が突然姿を見せて、下山する道を示したりすることがよく起こります。でも、こういった人達は実際に存在するわけではなく、危機に陥った人が生存本能のようなものを働かせることで起きるようです」
そして、なぜリックの幻覚にはシェーン、ハーシェル、サシャの3人が現れたのかについては、それぞれの役割があったことを明かした。
「彼らはリックが、この危機をサバイバル出来るように“特別な何か”を与えるんです。シェーンはその軸となる勇気を与え、ハーシェルはリックに愛情のすべてを思い起こさせ、サシャはリックが家族を探し続けられるように知恵を授けて全体像を見るように伝えるのです」
ちなみに、幻覚シーンでリックは家族を探し求めていたが、妻ローリと息子カールが現れなかった理由については、家族である2人を幻覚で見てしまったら、リックが生きる気力を失ってしまうからだと述べた。
細部にまでメッセージが込められていたリックの最後のエピソード。この説明を頭に入れてもう一度見ると、新たな発見があるかもしれない。(フロントロウ編集部)