世界中のファンたちの期待を集めながらも、ドラマ版で主要キャストの1人であるサマンサ役を演じたキム・キャトラルが出演を断固として拒んだことを受け、制作中止を余儀なくされた映画『セックス・アンド・ザ・シティ』の第3弾。
同作の脚本を読んだというジャーナリストのジェームズ・アンドリュー・ミラーが、映画版の最終章となる『SATC3』では、多くのファンたちに愛される、ある重要なキャラクターが死亡する展開となっていたことを明かした。
※以下、前作のネタバレと、第3弾で予定されていたストーリー展開の構想案が含まれます。
自身のポッドキャスト「オリジンズ」のなかで、『SATC3』のストーリー展開について言及したジェームズは、彼が目を通した初期段階の脚本では、サラ・ジェシカ・パーカー演じる主人公キャリーの最愛の夫となった、ミスター・ビッグが物語の序盤で死ぬ設定となっていたことを明らかに。
シャワー中に突然心臓発作を起こして死んでしまうというミスター・ビッグ。その後は、映画全体を通して、彼の死を乗り越えようと奮闘するキャリーの姿が描かれるという。
ジェームズは、サマンサ役のキムが出演に同意しなかった背景には、このストーリー展開も影響しているようだとコメント。『SATC3』では、ドラマ版で描かれて好評となった女性メインキャスト4人の「女の友情」よりも、キャリーがいかに最愛の男性の死を受け入れ、乗り越えるかというところに焦点を当てた内容となっていたことから、キムは自身が演じるサマンサの“必要性”を感じなかったようだとコメントした。
『SATC3』の制作に関しては、サマンサ役にキムではない別の女優をキャスティングするか、サマンサなしの脚本に書き変えるか、などといった可能性も検討されたものの、主演のサラが2018年の1月に「キム抜きで続編を撮影をするという想像ができない」と発言して計画の白紙化を示唆。
その約半年後、同シリーズのプロデューサーの1人であるダレン・スターが米ETオンラインに「まだ制作の可能性はある」ことを匂わせる発言をしていたが、その後、『SATC3』の制作が実現するという報せはない。(フロントロウ編集部)