大学の寮で開かれたパーティーで女性をレイプした当時大学生だった男性が、たった「4万円」の罰金で実刑を免れたことに批判が殺到している。(フロントロウ編集部)

前歴に残らない可能性も

 大学の寮のパーティーでレイプ事件を起こした当時大学生だったジェイコブ・ウォルター・アンダーソンが、司法取引の末に3年間の保護観察処分と、約4万円というごくわずかな罰金のみを支払って実刑を免れたと米Fort Worth Star Telegram が報じている。

 事件が起きたのは今から約2年前の2016年。当時、米テキサス州にあるベイラー大学に通う大学生だったジェイコブは、大学の寮で開かれたパーティーで酒に酔って体調を崩していた19歳の女性を野外で強姦。その後、女性が警察に被害届を出したことで逮捕された。

画像: 前歴に残らない可能性も

 今回、ジェイコブと裁判所が合意に達した「ノー・コンテント・プリー(No Content Plea)」とは、公訴事実を認めるのでも否定するのでもなく、「その件については争わない」という意思表明をするものである。

 そのため、ジェイコブは法的に有罪と認められておらず、今回の事件で性犯罪者リストに登録されることもなければ、彼が犯した罪が前歴や前科として残ることもないという。

 米NBCによると、この件について知った被害者の女性は、事件を担当した裁判官に「彼(ジェイコブ)は私の体、処女、そしてパワーを私から奪いました。あなたは、あの男が私から奪ったすべてのものを永遠に奪われたままにするのですね」と訴えたという。

 ちなみに、ジェイコブと裁判所のあいだで結ばれた司法取引をめぐって、現在アメリカ全土で批判の声が上がっており、すでに10万人以上の人たちから裁判のやり直しを求める署名が集まっている。(フロントロウ編集部)

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