エミネムは「ラップ王」じゃない
90年代から20年以上も第一線を走り続けている大御所ラッパーのエミネムに噛みついたのは、「フェティッシュ」でセレーナ・ゴメスとコラボしたラッパーのグッチ・メイン。
グッチが顔をしかめたのは、エミネムが「ラップ王」と呼ばれることについて。
普通に発音しただけでも噛んでしまうような天才的な韻を多く含んだ歌詞を、超高速でラップするのがエミネムにしかできない唯一無二のスタイルであり、その技術はジェイ・Zやスヌープ・ドッグなどの大御所ラッパーも脱帽するほど。
だからこそ多くのアーティストから「ラップ王」と称えられているエミネムなのだけれど、どうやらグッチはエミネムの「ラップ王」という肩書をあまりよく思っていないよう。
その理由はグッチ自身が「ラップ王」だと考えているからだとトーク番組「The Rickey Smiley Morning Show」で豪語。その発言の後に、ホストから世間で「ラップ王」はエミネムだと考えられていることについてどう思うか問われると、グッチは「もっといい名前を出して来いよ」とまさかの爆弾発言で会場をドッと沸かせた。
続けてグッチは、「エミネムの音楽は車で聞かない。あんたは聞くかい?」と司会者のリッキー・スマイリーに質問返しすると、「エミネムの曲を車でかけるなんて、おばさんと聞くのかい?」と挑発的な発言を続けた。
長らく「ラップ王」の座に君臨しているエミネムだけに、そんな時代を自分が変えてやるとでもいうような自信満々なグッチが、「ラップ王」エミネムに噛みついた。
グッチの爆弾発言に現時点ではエミネムは反応していない。(フロントロウ編集部)