女優編
コンスタンス・ウー:『クレイジー・リッチ!』
メインキャストがアジア系俳優で占められたメガヒット・ロマコメ映画『クレイジー・リッチ!』で世界的にブレイクし、コメディ・ミュージカル部門の主演女優賞にノミネートされているコンスタンス・ウー。この賞にアジア系女優がノミネートされるのは実に44年ぶりなだけに、会場では注目の存在となること間違いなし。
メリッサ・マッカーシー:『Can You Ever Forgive Me?』
バラエティ番組『サタデー・ナイト・ライブ』出身のコメディ女優であるメリッサ・マッカーシーが、本作で実在した犯罪者リー・イスラエル役を演じて新境地を開拓。今までとは違う役に挑んだ彼女のチャレンジ精神と演技力が、ドラマ部門主演女優賞の“受賞”という形で報われるのか見届けたい。これを機に、コメディ以外の作品で活躍するメリッサを目にすることが多くなりそうな予感。
レディー・ガガ:『アリー/スター誕生』
人気ドラマ『アメリカン・ホラー・ストーリー』の演技で、ゴールデン・グローブ賞テレビ部門ミニシリーズ主演女優賞を受賞し、すでに演技力は証明済みのガガが映画に主演し、ついに映画のドラマ部門主演女優賞にノミネート。音楽界のスターであるガガが、映画の大ヒットと合わせ、ゴールデン・グローブ賞主要部門の受賞で映画スターの座も確固たるものにするか!?
ニコール・キッドマン:『Destroyer』
大型アワードの演技賞の常連となっているニコール・キッドマン。ドラマ部門主演女優賞にノミネートされた『Destroyer』では、アカデミー賞主演女優賞に輝いた『めぐりあう時間たち』と同じく、特殊メイクで容姿を変えて挑み、その演技が大絶賛されている。
オリヴィア・コールマン:『女王陛下のお気に入り』
ヨーロッパで高く評価されているイギリスの名女優オリヴィア・コールマンは、本作に出演したことで一気に状況が激変。心に傷を負ったアン王女の孤独と威厳を見事に演じ切った彼女は、遅くしてハリウッドで大スターになったイギリス人女優ヘレン・ミレンのように、44歳にしてハリウッドでスポットライトを浴びている。
男優編
ブラッドリー・クーパー:『アリー/スター誕生』
ゴールデン・グローブ賞男優賞に2度、アカデミー賞男優賞に3度ノミネートされた演技派でありながら、いまだにどちらでも受賞経験がないブラッドリー・クーパー。そんな彼が、初監督を務めた映画『アリー/スター誕生』で監督賞とドラマ部門の主演男優賞にダブルノミネート。ゴールデン・グローブ賞初受賞にして、男優賞と監督賞の両方を制覇することになれば、世界はブラッドリーのキャリアの重要な1ページを目撃することとなる。
ラミ・マレック:『ボヘミアン・ラプソディ』
主演ドラマ『MR.ROBOT/ミスター・ロボット』での怪演で、ゴールデン・グローブ賞のテレビ部門やエミー賞の常連だったラミ・マレック。クイーンのボーカリストであるフレディ・マーキュリーを熱演した本作ではその演技力を映画のスクリーンで見せつけ、ドラマ部門の主演男優賞にノミネート。本作のヒットで、今後映画界での活躍が増えそうな予感。
クリスチャン・ベール:『バイス』
映画『マシニスト』では過激なダイエットで急激に体重を落とし、『アメリカン・ハッスル』では20キロも増量したカメレオン俳優のクリスチャン・ベール。そんな彼が、史上最も権力を持った米副大統領と言われたディック・チェイニーを演じた本作で、その本領を再び発揮。本人だとは判別がつかないほどの変貌ぶりで圧倒的な演技力を見せつけ、ミュージカル・コメディ部門主演男優賞の大本命と言われている。
ヴィゴ・モーテンセン:『グリーンブック』
『ロード・オブ・ザ・リング』のアラゴン役の印象が強いヴィゴ・モーテンセンだけれど、『イースタン・プロミス』と『はじまりへの旅』で2度もアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたことがあり、その演技力には定評がある。ただ、人種をテーマにした本作のプロモーション中に黒人に対する差別用語を使って物議を醸してしまったことが結果に影響するのかが気になるところ。
ティモシー・シャラメ:『ビューティフル・ボーイ』
映画『君の名前で僕を呼んで』の演技で、22歳の若さでアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、2019年も賞レースで大きな注目を浴びているティモシー・シャラメ。薬物中毒に悩む青年を演じた本作では助演男優賞にノミネートされており、ゴールデン・グローブ賞初受賞に期待が集まる。
本日(日本時間1月7日)開催される第76回ゴールデン・グローブ賞を皮切りにスタートする2019年の授賞式シーズンのハイライトは、フロントロウの「2019年アワード特集」をチェックして。(フロントロウ 編集部)