ブリトニー・スピアーズが無期限の活動休止とラスベガスでの新定期公演の延期を発表した。(フロントロウ編集部)

無期限の活動休止を発表

 ブリトニー・スピアーズは米現地時間の1月4日、公式声明を通じて無期限の活動休止を発表した。理由は、2018年に生死を彷徨う大病を患った父親を含む、家族との時間を最優先するためだとしている。

 さらに、2月から開始予定だったラスベガスでの新定期公演『Britney: Domination(ブリトニー:ドミネーション)』も延期とすることを発表した。

 ブリトニーの公式ウェブサイトには、父ジェイミーと母リンと写った幼少期の写真とともに、今は、家族との時間を優先すると決めた経緯やファンたちを落胆させてしまうことへの謝罪を語ったブリトニー本人の言葉が掲載されている。

「自分の関心とエネルギーを家族のために捧げることに決めました。私たち家族には特別な絆があり、今は、これまで彼らが私にしてくれたように、私も家族に寄り添いたいと思っています」

「私を愛しサポートし続けてくださるファンの皆さんに感謝します。今回の件でご迷惑をおかけし、申し訳ありません。またいつか、ステージに戻り、皆さんの前でパフォーマンスができる日を楽しみにしています」

 プレスリリースによると、ブリトニーの父ジェイミーは数カ月前、突然の結腸破裂によりラスベガスの病院に緊急搬送。手術を受けたものの、術後の経過が思わしくなく、28日間の療養を余儀なくされた。その後、医師や看護師らの尽力により順調に回復して退院。現在は自宅で全快に向けて療養しているという。


自分を支え続けてくれた父

 ブリトニーにとって父ジェイミーは、どんな時も自分を見捨てず、守ってくれた大切な存在。

 2007年から2008年にかけて精神的に不安定な状態に陥り、自らバリカンで髪の毛を坊主頭に刈ってしまったり、パパラッチに傘で襲い掛かるなど、さまざまな奇行を繰り返して世間を騒がせたブリトニー。

 ドン底を味わっていた彼女を見守り続けたジェイミーは、2008年秋にロサンゼルス裁判所からブリトニーの成年後見人として正式に選出され、以来、ずっとサポートしてきた。

ブリトニーが以前公開した父ジェイミーとの思い出のツーショット。

 ブリトニーは、さらにSNSを通じてこんな風にもコメント。これまで自分を支えてくれた父を今度は自分が支える覚悟を語った。

「伝えるのが辛すぎて、どこから話し始めたら良いかわかりません。私は『Domination』を披露することができません。今年のショーを通じて皆さんとお会いするのを楽しみにしていたので、こんなお知らせをするのは胸が張り裂けそうです。
 しかし、家族を第一に優先するのはとても重要なこと…私はそう決断せざるを得ませんでした。数カ月前、私の父は入院し、危うく命を落とすところでした。私たち家族は父が生きて戻って来られたことに感謝しています。でも、父には長い試練の道のりが待ち受けています。
 私は全ての関心とエネルギーを家族のために集中させることに決めました。皆さんには、どうかご理解いただけると幸いです」

 ブリトニーが延期を発表した『Britney: Domination』は、2013年末から2017年末まで4年間にわたって行なわれた定期公演『Britney : Piece of Me (ブリトニー:ピース・オブ・ミー)』に次ぐ新たな定期公演として、ラスベガスの有名ホテル、パーク・MGM・ホテル&カジノ内の劇場で2月に開幕する予定だった。2019年8月中旬までに全32公演を行なうとされていたが、今回の発表により、全日程が保留ということになる。(フロントロウ編集部)

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