ゴールデン・グローブ賞授賞式のレッドカーペットに清涼感のあるブルーのドレスを着用して登場し、その圧巻の美で世間をあっと言わせたシンガーのレディー・ガガ。
ドレスにマッチさせた髪色や、総額5億円にものぼる豪華ジュエリーも話題になったが、彼女がこの日、ヴァレンティノ(Valentino)のほんのりラベンダーがかったブルーのドレスを選んだのには、れっきとした理由があった。
以前から、自身が身に着ける衣装に特別なメッセージを込めていることで知られているガガ。
女優として初主演した映画『アリー/ スター誕生』が、自身がノミネートした映画の部ドラマ部門の主演女優賞ほか主要部門を含む計5部門にノミネートするという大健闘を見せた今回のゴールデン・グローブ賞では、“ある女性”に敬意を表してこのドレスを選んでいた。
その女性とは、『アリー/ スター誕生』と同じく、1937年公開のオリジナル版『スタア誕生』を題材にしたリメイク作として制作された1954年公開の『スタア誕生』に主演した女優のジュディ・ガーランド。
ガガは、1954年版の『スタア誕生』でジュディ演じる主人公のエスターが着用していた、少しパープル味を帯びたブルーのボリューミーなドレスを意識して、今回の授賞式でのドレスをチョイスした。
今回のゴールデン・グローブ賞の目玉と言われながらも、フタを開けてみると受賞を果たしたのは挿入歌「シャロウ」が受賞した主題歌賞のみと少し残念な結果に終わってしまった『アリー/ スター誕生』。
しかし、ガガや監督・主演を務めたブラッドリー・クーパーをはじめとする出演者や制作スタッフたちが同作に誇りを持ち、オリジナル版や過去のリメイク版に多大なるリスペクトの念を抱いていることは確か。そんな想いを代弁するかのように選ばれたのが、ガガが着用したブルーのドレスだったようだ。(フロントロウ編集部)