“重大なお知らせ”
2017年に続き、2018年も米経済誌フォーブスが選ぶ「最も稼ぐモデル」ランキングの1位に輝くなど、いまや若い女性たちに絶大な影響力を持つトップセレブとしての不動の地位を欲しいままにしているケンダル・ジェンナー。
そんな彼女が現地時間の1月6日に“重大な発表”をするという事実が、カーダシアン家の姉妹たちのマネージメントを一手に引き受けている母親のクリス・ジェンナーのSNSを通じて告知された。
クリスのインスタグラムに投稿された動画の中で、神妙な面持ちのケンダルは「14歳の頃の私にはたくさんの人々にメッセージを送ることはできなかったけど、22歳になった今ならできる」、「すべてを乗り越えた今だからこそ、いろんな人たちに『大丈夫、私が手伝ってあげる』って言える」などと熱弁。
クリスも「勇敢で自分をさらけ出すことを恐れないケンダルを誇りに思う。人々にポジティブな影響を与えるために、これまでで最もつらい経験を明かすなんて素晴らしい」と我が娘を称え、フォロワーたちに”重大発表“を楽しみにするよう促していたため、世間では一体どんな重要な内容が知らされるのかとちょっとした騒ぎになっていた。
あのブランドの広告塔に就任
しかし、フタを開けてみると、指定された1月6日、ゴールデン・グローブ賞授賞式のテレビ放送中に初公開されたCMを通じて発表されたのは、ケンダルがニキビ専用のコスメブランド「プロアクティブ(Proactiv)」の新広告塔に就任したという”重要なお知らせ”だった。
これまでにもジャスティン・ビーバーやケイティ・ペリー、アヴリル・ラヴィーンなど数々の人気セレブたちが起用されてきた同ブランドの“顔”に抜擢されたケンダルは、CMの中で、長い間ひどいニキビに悩まされていたことに言及。
2017年のゴールデン・グローブ賞に出席した際、心ない人々にニキビ肌を嘲笑されながらも、力強いひと言で返したエピソードに触れながら、自分をニキビの悩みから救ってくれたのはプロアクティブだったと告白。肌荒れに悩む、もっと多くの人々にプロアクティブの良さを知って欲しいと力説した。
これに対し、人々からは「重大発表ってこれ!? 」、「もっと重要なことかと思った」、「あれだけ煽ったわりに大したことなさすぎる」、「期待して損した」などとブーイングが殺到。母クリスのSNSにもクレームが寄せられた。
最初に公開された動画だけ見ると、確かに、肌荒れよりも何かより深刻な社会問題について語っているようにも見えるため、少々肩透かしを食らった印象があるのは否めない。
しかし、ケンダルも自身のストーリーとして明かしているように、ニキビや肌荒れが原因でコンプレックスを感じ、精神的に落ち込んでしまったり、人目が気になって外出することすら億劫に感じてしまう若者は少なくない。
ケンダルがプロアクティブの広告塔としての役目を通じて、少しでもかつての自分と同じように肌の悩みに苦しんでいる人々の役に立ちたい、ポジティブな影響を及ぼしたいと思ったのは紛れもない事実であり、誰が何と言おうと、彼女にとって、この件は“重大発表”だったよう。
ケンダルの“重大発表”を茶化す人が続出する一方で、「勇気をもらった」、「私も同じ経験があるから気持ちはわかる」といった擁護派も存在している。(フロントロウ編集部)