朝にハンバーガーを作れないワケ
なぜマクドナルドの“朝マック”のメニューのなかに「看板メニュー」のハンバーガーがないのか...そんなことを考えたことはないだろうか?日本と同じく、マクドナルド発祥の地アメリカでも午前10時半にならないとハンバーガーを購入することができないのだが、それにはちゃんとした理由があった。
その理由としてまず最初に思いつくのは、「朝からハンバーガーを食べる人があまりいないため売れないから」という、売り上げに関するもの。でもじつは、マクドナルドが朝にハンバーガーを売らない理由は売り上げとはまったく関係ない。
米Reader's Digestによると、マクドナルドではハンバーガーをはじめとする通常メニューと、エグマックマフィンなどの朝食メニューをどちらも同じ設備や機器を使用して作っている。しかし、すべての食材を同じ温度で調理することはできないうえに、調理できるスペースも限られているため、朝食メニューの食材とハンバーガーのパティを同時に調理することは“ほぼ不可能”なのだとか。
米マクドナルド側はReader's Digestのこの主張に否定も肯定もしていないが、2012年にカナダのマクドナルドで、客が「なぜ朝マックにハンバーガーがないのか」を尋ねたところ、「理由は、朝マックを朝だけでなく、1日中販売することができないのと一緒です。単純にパティやベーコン、卵を同時に調理するだけのスペースがないだけです」という、回答が返ってきたことがあったという。(フロントロウ編集部)