マイアミのウルトラ、カリフォルニアのコーチェラ、シカゴのロラパルーザなど、毎年多くの音楽フェスが開催されるアメリカ。しかしその多くは男性ミュージシャンを起用している事実が。
アメリカでは毎年3,200万人もの人々が音楽フェスに参加し、その半数以上の51%は女性であるという統計が出ている。しかしハフポストが10の音楽フェスティバルから統計を出したところ、男性ミュージシャンの数は全体の78%を占め、残りは女性ミュージシャン12%、男女ミックスグループが10%という結果に。
この現状を変えるべく今回動いたのが、ドラマ『グレイズ・アナトミー』のテーマ曲でも知られるアメリカ人シンガーソングライター、ブランディ・カーライル。彼女は同性愛者であることを公表していて、アクティビストとしても活動している。
そんな彼女は、女性のアーティストが「女性」アーティストと呼ばれるのを嫌がっているのを知っていると語る。それはどの業界においても同じだという。
「アメリカの多くの音楽フェスは、ヘッドライナーとして女性を使わない。女性はフェスのヘッドライナーになれるだけじゃなく、フェスそのものになれるのに!今回、すべてのヘッドライナーが女性というフェスを開催できて嬉しい」
しかし、もちろん男性の来場者も大歓迎で、ブランディはこう語っている。
「多くの男性が、女性がロックンロールしてるのを一緒に楽しんでくれると嬉しい。ひとり参加の人も、子供連れお母さんも、LGBTQのブラザーシスターも、全員で週末を楽しみましょう。みんなで一緒になにかを始めよう!」
気になる音楽フェスの名前は…?
そんな音楽フェスはその名も、Girls Just Wanna Weekend!
気になるヘッドライナーには、あの『プラダを着た悪魔』の曲でおなじみのKTタンストールや、力強いサビが印象的な楽曲「My Church」のマレン・モリスなど、様々なジャンルからアメリカの音楽シーンを彩る女性シンガーたちが集まる。
1月30日から2月3日の4日にわたるこのフェス。このフェスはメキシコのユカタン半島にあるハード・ロック・ホテルで開催されるため、来場者は日々の喧騒から離れたホリデーを楽しむことができる。夜に開催されるフェス以外にも、ブランディの妹ティファニーがモーニングヨガクラスを開いたり、砂の城パーティーを子供や子供心を忘れない大人向けに開催するとも告知している。
(フロントロウ編集部)