人気ブランド、グッチ(Guicci)が発表したセーターが人種差別的だと批判が集中。ブランドが公式謝罪文を発表したうえ、同商品の販売が中止されることとなった。(フロントロウ編集部)
たくさんのセレブを顧客に持つイタリア発の高級ブランド、グッチが最新コレクションの1つとして黒いタートルネックのニットトップスを発表。
「バラクラバ・ジャンパー」と名づけられた同商品は、口元まで引き上げられるタートルネック部分に、大きな赤い唇のモチーフが編み込まれた独特のデザインとなっている。これが、黒人の身体的特徴を差別的に表現しているとネット上で物議を醸した。
相次ぐ批判の声を受け、グッチは公式SNSを通じて「バラクラバ・ジャンパーにより気分を害された方々心からお詫びいたします。オンライン及び店舗にて同商品の取り扱いを直ちに中止したことをご報告いたします」と謝罪・販売中止を発表。「私どもは、多様性は尊重されるべき基本的な価値観だと考えています。今回の出来事を今後への教訓としたいと考えております」と続けた。
Gucci deeply apologizes for the offense caused by the wool balaclava jumper.
— gucci (@gucci) 2019年2月7日
We consider diversity to be a fundamental value to be fully upheld, respected, and at the forefront of every decision we make.
Full statement below. pic.twitter.com/P2iXL9uOhs
イタリア発の高級ブランドを巡っては、2018年11月にドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)の中国人モデルが箸を使ってピザを食べる広告動画が差別的と非難を受け上海で予定されていたファッションショーが中止となったほか、その翌月にはプラダ(Prada)の猿のモチーフの新キャラクターが黒人差別に当たるとの批判受けるなど人種差別にまつわる問題が相次いでいる。(フロントロウ編集部)