アメリカに住む6歳の少女アビゲイルちゃん。彼女は腎臓から始まるガンの一種、腎芽腫を患っている。家族は数か月前に、彼女のガンは末期だと伝えられ、涙に暮れる数週間を過ごしていたそう。
そんなある日、アビゲイルちゃんは地元フリーポート警察が開催したクリスマスイベントで、署長であるレイと出会う。2人はすぐに仲良くなり、アビゲイルちゃんはレイにある夢を打ちあけたそう。それは、警察官になりたいというもの。
病気を患いながらも力強く夢を語る彼女の姿に心打たれたレイは、彼女を警察官にしてあげたいと、すぐに様々な手続きに取り掛かることにしたそう。すると、地元警察のフリーポート警察署も職員総出でアビゲイルちゃんを名誉警察官にしてあげることに賛同。さらには、彼女のための特別な小さなサイズの制服やバッチなどは、地元ショップが無料で提供してくれることに。そしてついに、警察官になるための宣誓式を署内で開催。
宣誓式は代表者が宣誓文を読み上げ、それを復唱するかたちで執り行われる。レイは宣誓文を読み上げる代表者として式に参加。アビゲイルちゃんが以前、「私はガンなの。悪い奴らは私の肺にいるの」と話していたことを知っていた彼は、通常の警察官の宣誓文の最後に、ある一文を足した。それは、「私のガンがなくなるまで、悪い奴らと戦い続けることを約束します」という一文。レイが、涙に声を震わせながら読み上げたその言葉を、アビゲイルちゃんが復唱。拍手に包まれながら式は終了した。
晴れて名誉警察官になったアビゲイルちゃんは、その後も警察署の活動に多く参加していて、署の仲間として活躍している。(フロントロウ編集部)