ロンドン・ファッションウィークのランウェイでバーバリー(Burberry)が披露したあるアイテムが波紋を呼んでいる。(フロントロウ編集部)

バーバリーが謝罪

 トップモデルのジジ・ハディッドやイリーナ・シェイクがランウェイを歩いたバーバリーの2019AWのコレクション。

画像1: バーバリーが謝罪

 キャットウォークを歩いたモデルたちの斬新なヘアスタイルが注目を集めた同コレクションだが、あるアイテムが自殺を連想させるとして、ブランドが謝罪する事態に発展している。

 問題のアイテムは、ニュートラルカラーのフーディー。一見ベーシックなデザインのフーディーのように見えるけれど、フードについている紐が首吊り輪のような結び方になっていることが考慮に欠けると指摘されている。

画像2: バーバリーが謝罪

 このコレクションのランウェイを歩いたモデルのリズ・ケネディが、自身のインスタグラムにバーバリーとデザイナーのリカルド・ティッシの公式アカウントを入れて、長文のメッセージを投稿したことで波紋を呼んでいる。

リズのメッセージ全文訳

「自殺はファッションではありません。グラマラスでもエッジーでもありません。このファッションショーは、若者が自分の意見を表現することを掲げていたので私も参加しました。
リカルド・ティッシとバーバリーの皆さんへ、どうしてランウェイで首から首吊り縄を下げるルックを披露したのでしょうか?もはやこれは私個人の問題ではありません。どうして(問題があることを)見落とすのでしょうか。なぜ平気だと思ったのでしょうか。ターゲットを若者に特化したラインなのに、若者は影響を受けやすいのに、世界中で自殺率が上昇していることを提示しないなんて。恐ろしい私刑の歴史も忘れないでほしいわ。世の中には何百種類もの紐の結び方があるけれど、彼らは首を吊るすものという事実を無視してあの結び方にした。バーバリーのような、売り物や高級品が物議を醸すようなものと類似しないように気をつけているはずの巨大ブランドがそんなことをするとは。フィッティングの時にあのルックを見て(私が着用するものじゃなかったけど)ひどく打ちのめされた。私の家族が自殺したあの時に戻された気分だった。ちなみに彼らは(結び目を調整するために)天井にもあの紐を吊るしてそれを笑っていた。このことについて誰かに言おうとしたけど返された言葉は手紙を書けということだけ。簡単な会話をできた人もいたけど、返事はすべて『これはファッションだ』。人のプライベートに興味はないだろうし、自分自身で抑えようとしたけど、申し訳ないけどこれは個人的以上の問題よ。私が憤慨しているということが問題なのではなく、ファッションが盲目になって公けにさらされてしまうということが問題なのです。あのルックは無知なまでにまとめられて、その状況を対処できていなかった。そんなファッションショーに参加した自分を恥ずかしく思う。私はデザイナーやブランドを見下すためにこの投稿をしたのではありません。ただ単に私が熱心に感じている問題について表現しただけです」

 リズの熱心なメッセージを受けて、バーバリーグループの社長マルコ・ゴベッティが米CNNに謝罪文を発表。

 「2019AWのランウェイコレクションのテンプテストの商品で不快な思いにさせてしまったことをお詫びします」とし、続けて「(物議を醸した)商品は、コレクション全体のテーマであるマリンテイストにインスピレーションされたものですが、デリカシーに欠けており、私たちは間違いを犯しました」と、リズの訴えたことを全面的に認め、謝罪した。(フロントロウ編集部)

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日本いのちの電話連盟
0570-783-556(10~22時)
www.inochinodenwa.org

※この記事はリズ・ケネディのインスタグラムのメッセージの一部の翻訳に誤りがあったため訂正いたしました。

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