『Empire』のキャストに「無実」を主張
米現地時間1月29日、ドラマ『Empire 成功の代償』でジャマルを演じる俳優兼シンガーのジャシー・スモレットが、シカゴにある自宅から出て来たところを2人組の男に襲撃され、顔を強く殴るなどの暴行を加えられたうえに、首に縄をかけられて謎の液体を浴びせられた事件で、その後、警察に虚偽の報告をした容疑で逮捕された“元被害者”のジャシーが保釈後にドラマの撮影に即復帰。
米TMZによると、ジャシーは現場に来て早々、今回の件で迷惑をかけたドラマのキャストやスタッフに対してこう謝罪したという。
「みんなからの電話に出られなかったこと、そしてこの件に巻き込んでしまったことを謝ります。みんなに『ごめんなさい』と言いたかった。僕にとってあなたたちは家族で、家族を裏切るようなことを僕は決してしない。神に誓って(自作自演なんて)していないと言える」
撮影セットに足を踏み入れた時点ですでに「感情的になっていた」というジャシーは、自身の無実を訴えたあと、とても撮影に参加できるような状態ではなかったため、いったん休憩をとってから戻ってくるようプロデューサーたちから促され、素直に指示を受け入れたという。
当初、ジャシーが犯人の男たちから同性愛者差別的な表現や、Nワードと言われる黒人に対する差別用語を使って、人種差別的な暴言を吐かれたと主張していたことから、「ヘイトクライム」として捜査が進められていたこの事件。
【ジャシー・スモレットの「ヘイトクライム暴行」まとめ、脅迫状やトランプ支持者の影】
しかし、警察の捜査によって、犯人とされていたナイジェリア人兄弟とジャシーに面識があったことや、3500ドル(約39万円)を支払って自らを襲撃させたことが明らかになり、“自作自演”が発覚した。動機はわかっていないが、警察はドラマ『Empire 成功の代償』のギャラに満足していなかったジャシーが、給料アップを目的とした話題作りのために犯行に及んだ可能性が高いと見ている。(フロントロウ編集部)