人気バンド、マルーン5が2月25日に東京ドームで行なった1夜限りの来日公演の様子を徹底レポート。(フロントロウ編集部)

 2017年に発売された6枚目のアルバム『レッド・ピル・ブルース』を冠にワールドツアーを行なっているマルーン5がついに日本に上陸。2015年9月以来3年ぶりの来日公演で、さらには1夜限りのプレミアムな公演ということもあり、チケット争奪戦が勃発するほど人気が高い公演となった。

オープニングアクトが会場を温める

 開演時間の19時ジャストに東京ドームに登場したのは、オープニングアクトを務めるDJであり、マルーン5のアルバム『オーヴァーエクスポーズド』の収録曲のプロデューサーを務め、サウンドエンジニアリングも行なっている、ノアメール”ボックス”パッソボイ(Noah “Mailbox” Passovoy)。彼はビヨンセの大ヒット曲「クレイジー・イン・ラヴ」やトラヴィス・スコットの「シッコ・モード」などを流して30分間プレイして、マルーン5の登場までを盛り上げた。

大歓声とともにマルーン5が登場

 オープニングアクトが終わり、スタッフがステージ上で準備をはじめ、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を彷彿とさせる映像がスタート。この映像中にマルーン5のメンバーがステージの上に登場し、約3年ぶりに日本のファンと再会。メンバーたちは、映像に合わせウォーミングアップをするかのように演奏をスタートした。

画像1: Masanori Doi

Masanori Doi

 記念すべき日本での1曲目としてマルーン5が披露したのは、シンガーのシザをフィーチャリングに迎えた「ホワット・ラヴァーズ・ドゥ」。前奏がはじまると東京ドームに詰めかけたファンは、大歓声でマルーン5をお出迎え。

画像2: Masanori Doi

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 ボーカルのアダム・レヴィーンは、オフホワイト(Off White)のノースリーブパーカとオフホワイトとナイキ(Nike)がコラボしたスニーカーを履き、腕にはスーパーボウルでも着用していたような2人の娘からもらったブレスレッドをつけて登場。そして左手の薬指には、アカデミー賞授賞式のアフターパーティーに出席するため一緒に来日できなかった妻でモデルのベハティ・プリンスルーとの指輪が輝いており、家族思いな一面をのぞかせた。

画像3: Masanori Doi

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 そして2曲目は大ヒット曲「ペイフォン」。アダムは「調子はどう?東京!」とドームのファンを煽りながらステージを縦横無尽に走り回りファンサービス。メインステージから伸びた花道を歩きながら、ドームの中央や後方にいるファンにも挨拶を欠かさない。

 3曲目の「ディス・ラヴ」に行く前にスタッフからギターを受けとったアダムが、華麗なるギタープレイを披露。アダムは今回の公演で4度ギターを持ち換えているけれど、毎回ギターを弾き終えると会場に向かって使っていたピックを投げるというファンサービスを行なった。

画像4: Masanori Doi

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 その後は「ミザリー」や「サンデー・モーニング」で少しゆったりとしたモードが流れ、次の「アニマルズ」ではアダムと一緒に雄たけびをあげるファンも。「ワン・モア・ナイト」では、アダムがパーカを脱ぎ白Tシャツ1枚になり、「コールド」ではMVの映像の1部が用いられた。

 そして「マップス」「ハーダー・トゥ・ブレス」と続き「ドント・ワナ・ノウ」が始まる前には「ありがとうございます!」と日本語で集まったファンに感謝の気持ちを述べ、「ラヴ・サムバディ」では、アダムがマイクスタンドを掲げ中央ステージへ。

画像5: Masanori Doi

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 今回7人体制になって初めての来日公演だったこともあり、「ウェイト」ではアダムがジェームス・バレンタインをはじめ、ジェシー・カーマイケル、ミッキー・マデン、マット・フリン、PJモートン、サム・ファラーを日本のファンに紹介。「メイクス・ミー・ワンダー」、マイケル・ジャクソンの「ロック・ウィズ・ユー」、「ムーヴス・ライク・ジャガー」と続き、最後までボルテージが最高潮のままノンストップ。また、ジェームスが奏でるギターの音に合わせアダムが声を出し、アダムの声に合わせギターを弾くという長年連れ添ったメンバーならではの息の合った姿を見せた。

アンコールではレア楽曲を披露

 そしてアンコール前にはファンがサプライズでスマホのライトを点灯。ファンのアンコールに応え再びステージの上に戻ってきたマルーン5のメンバーは、「フォーエバー・ヤング」と「ガールズ・ライク・ユー」のマッシュアップを披露。「ガールズ・ライク・ユー」ではフィーチャリングしたカーディ・Bをはじめ、MVに登場した妻のベハティやアシュリー・グラハム、ガル・ガドット、ミリー・ボビー・ブラウンリタ・オラ、エレン・デジェネレスといったそうそうたるメンバーのスペシャル映像が巨大スクリーンに映し出され、会場を盛り上げるためにひと役買った。

画像6: Masanori Doi

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 ファンがサプライズで掲げたスマホのライトが星のように輝くなか、次はマルーン5ノメンバーから逆サプライズが。この日セットリストにはなかったアダムの楽曲「ロスト・スター」をサプライズで披露。実は「ロスト・スター」が披露されるのは、「レッド・ピル・ブルース」ツアーでは初めてのことのよう。アダムはこの楽曲が終わると「これは夢だったんだ。夢を叶えてくれてありがとう」と、東京ドームで公演を出来た喜びを語った。そして「シー・ウィル・ビー・ラヴド」と続き、ラストは大ヒットナンバーの「シュガー」で幕を閉じ、約1時間30分の来日公演を締めくくった。

画像7: Masanori Doi

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 東京ドームで公演ができたことがよっぽど嬉しかったのか、公演の翌日にはマルーン5のオフィシャルインスタグラムに「ありがとう、東京!昨夜は忘れられないよ」と、ドーム公演の写真を添えてアップ。

 わずか1日だけの公演だったけれど、約3年ぶりの公演は多くの人の胸に思い出を刻み大盛況のうちに幕を閉じた。(フロントロウ編集部)

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