お客さんの夢を壊さない工夫
“夢の国”として世界中の人たちから愛されるディズニーランド。そのシンボルとして知られ、ディズニーランドの中心に位置する「お城」を仮に改修しなければならなくなった場合、一体いつ、どのように修理を行なうのだろうか?
現在、お城を改修中の米カリフォルニア州アナハイムにあるディズニーランドでそのヒミツが明らかに。まずは工事が開始される前の姿からご覧頂こう。
ご存じの方も多いと思うが、カリフォルニア州のディズニーランドにあるお城は、『シンデレラ』ではなく『眠れる森の美女』のお城。日本人になじみ深いシンデレラ城と違って、淡いピンク色が特徴。
少々話がそれてしまったが、コチラが改修中のお城の姿。
いかにも工事してますという見た目にならないように、ほぼ等身大のお城のイラストが描かれた巨大な幕でお城全体をカバー。遠くから見るとまるでそこにお城があるように見える。
しかもそれだけでなく、お城の裏側にまわると、ドラゴンの姿をしたマレフィセントから工事中のお城を守るべく剣を片手に戦うフィリップ王子の姿が。
シンボルのお城が本来の姿でないことに気を落とすお客さんも多いと思うが、夢を壊さないように最大限の配慮がなされている。
じつは、ディズニーランドは見せたくないものを“隠す”ことに長けており、ディズニーが独自に生み出した「ゴー・アウェイ・グリーン(Go Away Green)」と呼ばれる、景色に溶け込んであまり視界に入ってこない「魔法の色」を使って、園内に複数ある「見せたくない場所」を隠していることで知られる。
ちなみに、コチラがお城を覆う巨大な幕に描かれた完成予想図。今回の修復は、あくまでもお城から張り出した小塔を修復するだけで、お城の見た目に大きな変化が出ることはないそうだ。
(フロントロウ編集部)