未成年を含む複数の女性たちを洗脳状態にして“性奴隷”のように扱い、性的暴行を繰り返してきたとして、10件にもおよぶ性的虐待の罪で米イリノイ州・クック群で逮捕された大御所シンガーのR.ケリー。
1億円以上もの保釈金を支払い、釈放されたケリーの裁判に際し、被害者2名とその両親らの弁護を担当するマイケル・アヴェナッティ弁護士は、裁判所に独自の捜査により入手したケリーと14歳の少女の性行為を撮影した2本目のセックステープを裁判所に提出したことをツイッターを通じて明らかにした。
ケリーの逮捕当日にも、ケリーと被害者が映った1本目のセックステープを提出したことを公表し、動画に登場する男性がケリーであることがわかる証拠として、ケリーの顔や背中のほくろなどが映ったスクリーンショットを公開していたアヴェナッティ弁護士。
I will be addressing these photos during the press conference scheduled to begin shortly at 5pm ET (4pm CT). pic.twitter.com/Adfhnf7I8J
— Michael Avenatti (@MichaelAvenatti) 2019年2月22日
新たに提出された約40分間におよぶ2本目のセックステープには、ケリーが被害者の女性が14歳という未成年の少女であることをはっきりと認識し、彼女に対して「その14歳のアソコを俺によこせ」、「ダディー(ケリー自身のこと)にその14歳のアソコを見せてみろ」、「脚を大きくひらいて14歳のアソコを俺に見せろ」、「14歳のお尻の穴をよこせ」などという卑猥極まりない言葉を10回以上も浴びせる音声などが録音されていると解説している。
In response to press inquires, below is further information regarding the videotape we provided yesterday to prosecutors. It leaves no doubt as to R. Kelly's guilt as to these serious sex crimes against underage girls. pic.twitter.com/2RfOXKM3nQ
— Michael Avenatti (@MichaelAvenatti) 2019年2月26日
さらに、アヴェナッティ弁護士は、ケリーが2008年にも未成年に対する性的虐待で告訴された際、当時の裁判でこれらのセックステープが提出されないよう、被害者に口止め料を払ったり、いくつかのテープを破壊するなどの隠ぺい工作を行なっており、その物的証拠も握っているとコメント。「R.ケリーが未成年の少女たちに対して深刻な性犯罪を犯していたことは紛れもない事実であり、罪に問われるべきだ」と主張している。
また、アヴェナッティ弁護士は、米Daily Beastとのインタビューで、2本目のセックステープには、ケリーが被害者の女性の顔や体に向かって放尿するシーンなども収められていると証言。
「この男は悪人です。サイコパスです。そのことは疑問視する余地もありません。この事件にまつわる真実がようやく明るみになるとき、人々はその邪悪さに衝撃を受けることでしょう」と続け、「もし被害者たちが貧しい黒人女性でなかったら、事件は、もっと早く、とっくの昔に解決へと向かっていたことでしょう」と、ケリーをめぐる一連の性的虐待事件は、当事者たちだけでなく、社会全体が目を向けるべき問題だと世論に訴えている。
アヴェナッティ弁護士の主張に対し、ケリー側の弁護士からの反応は現時点ではまだない。ケリーの次回の法廷審問は3月22日を予定している。(フロントロウ編集部)