2019年のグラミー賞最優秀新人賞にノミネートされた注目シンガー、ビービー・レクサ。インスタグラムに際どい写真を載せることが少なくなく、新曲「ラスト・フラー(Last Hurrah)」のミュージックビデオではベッドの上でなまめかしく踊ったり開脚したりして話題を呼んだ。しかし、そんなビービーのセクシーなアーティスト性に苦言を呈した人物が。
それは、ビービーの父親。先日、父親からこうメールをもらったという。
「自分のポルノ画像を投稿するのをやめたほうがいい。お父さんは具合が悪いよ。もうこれ以上は恥ずかしくて見ていられない。動揺しています」
そう父親に必死の懇願をされたことを、インスタグラムストーリーで明かしたビービー。
しかしビービーはメールの文面をスクリーンショットしたその画像に、「パパが私のこと嫌いだって」と絵文字を添えて投稿していることから、あまり気にしていない様子。
ただこれに、ビービーのファンが反応。彼女の父親を非難する声が多く届いてしまい、結果的に、ビービーはスクリーンショットを削除。米TMZのインタビューで、「確かにパパは嫌悪的なことを言ったかもしれないけど、今はスクリーンショットをシェアしてしまったことを後悔してる。パパがどんな気持ちかも分かるし。パパの悪口言わないでよ。私のパパで、パパは私のことを愛してるんだから」と、父を擁護した。
今回、ビービーが露出することを「ポルノ画像」とした父親にファンから批判が集中したのは、ビービー自身が長年、女性がセクシーなことをしたら「ふしだら」とされる文化を批判してきたからこそ。
「ラスト・フラー」のMVが「過激」だと批判されたときにも、「私にとってアートは、私のキレイなおしりを見せつけて、男の子が男の子にキスして、女の子が女の子にキスして、私の体中を這うことなの。もし男のラッパーがこのビデオを公開していても、なんの問題にもならないのにね!!」とツイッターでコメントしていた。
今回の批判は、そんなビービーのフェミニスト精神にファンが共感しているからこそ起こったもの。ファンに多様性や権利の尊重を訴え続けるビービーにとっては、嬉しさ反面の経験となってしまった。(フロントロウ編集部)