じつは歌が超絶うまかった…あの「人気ラッパー」の驚きの歌唱力にファン騒然

“超絶歌うまモンスター”の正体がついに明らかに

　着ぐるみやマスクで変装して、正体を隠した複数のセレブが歌唱力を競い合う新シリーズ『The Masked Singer（ザ・マスクド・シンガー）』のシーズンフィナーレがアメリカで放送され、初代チャンピオンが決定した。

　見事、優勝を果たしたのは、初登場の際に映画『ボヘミアン・ラプソディ』の影響で再び脚光浴びているクイーンの名曲「ドント・ストップ・ミー・ナウ（Don't Stop Me Now）」を熱唱して、人々のハートをわしづかみにした“超絶歌うまモンスター”。

　しっとりとしたバラードから、ロックやアップテンポなポップソングまで、幅広いジャンルの曲をを巧みに歌いこなし、パネラーとして番組にレギュラー出演していたシンガーのロビン・シックから「間違いなく世界一の歌唱力を持つ人たちの中の1人」と大絶賛されるほど、一目置かれていた。

　とくに、シーズンの後半で披露した、実力派シンガーのサム・スミスが2015年にグラミー賞を総なめにしたヒット曲「ステイ・ウィズ・ミー（Stay With Me）」を完ぺきに歌い上げたことで、モンスターに対する評価が爆上げ。

　モフモフした愛くるしい見た目も人気を後押しして、初代チャンピオンの栄冠を手にした。

　さて、そこで気になるのがモンスターの正体。

　番組がスタートした当初から、モンスターの正体として、過去にグラミー賞を2度受賞したことがある「人気ラッパー」の名前がまことしやかに囁かれていたが…。

　番組終了間際、モンスターの正体は下馬評通りラッパーのT-PAIN（以下T-ペイン）であることが明かされた。

　じつは、T-ペインは以前からオートチューン（※）に頼らなくても十分通用する歌唱力があることを指摘されており、今回、そのことを身をもって証明するかたちに。優勝したことをうけて、SNSではT-ペインにその歌唱力を生かしたアルバムをリリースするようリクエストする声も上がっており、番組出演が間違いなく人生の転機となったT-ペインの今後の動向にも注目が集まっている。
※音程がズレた部分を補正するためのソフトウェア。以前は「歌が歌えない人のためのもの」と言われていたが、最近ではあえて機械的な声に加工するために好んで使用するアーティストも多い。

　T-ペインにとっても、この番組を通して得た経験はかけがえのないものになったようで、番組放送後にインスタグラムを更新し、「（優勝したことは）みんなが思っている以上に自分にとって意味のあることなんだ。たくさんの感情が今自分に押し寄せてきてる。この状況に圧倒されながら、思いっきり余韻に浸ってるところだ。毎週楽しみに見てくれた人たちに愛を送るよ」と、喜びと感謝の気持ちを綴っている。

　ちなみに、T-ペインはシーズンフィナーレの放送日（現地時間2月27日）に、待望のニューアルバム『1UP（ワンアップ）』をリリースした。（フロントロウ編集部）