90年代に一世風靡したドラマ『ビバリーヒルズ高校白書/青春白書』のディラン役でブレイクした俳優のルーク・ペリーの突然の死に、現在、彼が出演する青春ミステリードラマ『リバーデイル』のキャストたちが続々と追悼のコメントを寄せいている。(フロントロウ編集部)
※記事の投稿後に声明文を発表した出演者たちのコメントが追記されています。
脳卒中で倒れそのまま帰らぬ人に
現地時間2月27日に脳卒中で倒れ、近隣の病院に救急搬送された俳優のルーク・ペリー(享年52)が、数日間生死の境をさまよったのち、現地時間3月4日に家族や友人らが見守るなか息を引き取った。

ドラマ『リバーデイル』より。ルークと主人公アーチー役のK.J.アパ。
訃報を受けて、彼が現在出演するドラマ『リバーデイル』の制作陣はすぐに声明文を出し、ルークの死に悲しみとお悔みのメッセージを送るとともに、一時的にドラマの撮影を中止することを発表。ルークは、同シリーズで俳優のK.J.アパ演じる主人公アーチー・アンドリュースの父フレッド・アンドリュースを演じていた。
以下、ルークと『リバーデイル』で共演するキャストのコメント。
リリ・ラインハート(ベティ・クーパー役)
ルークが病院に救急搬送されたという一報を受けて、「無事に回復することを祈ってます」というコメントとともに、ルークとのツーショット写真をインスタグラムにアップしていたベティ役のリリ・ラインハートは、突然舞い込んできた訃報に悲痛な胸の内を露わに。
「もう彼とちょっと長めのハグをすることも、賢さと優しさにあふれた人柄に触れることもないということを理解できず、戸惑っています。彼の家族と子供たちにお悔み申し上げます。彼らがルークの死というツラい現実を受け入れて、立ち直れるように祈っています」
「(ルークがもうこの世にいないということを)私はまだ信じられません」
I’m finding it hard to grasp that he will no longer be around to give long hugs and share his wisdom and kindness with all of us.
I’m thinking of his family. His children.
I pray for them to heal and find peace in this devastating loss.
— Lili Reinhart (@lilireinhart) 2019年3月4日
I just can’t believe it.
— Lili Reinhart (@lilireinhart) 2019年3月4日
【追記】ルークの死が世界中に伝えられた直後からショックを隠しきれない様子だったリリは、その後、「愛する誰かを失ったあとも世界が動き続けていることに違和感を覚える」「彼の名前、彼の顔、彼との思い出が頭の中でフラッシュバックしてる」といった、行き場のない悲痛な胸の内をポエムに綴ってインスタグラムのストーリーに投稿し、ルークの死を偲んだ。

メッチェン・アミック(アリス・クーパー役)
リリ演じるベティの母アリス役のメッチェン・アミックは、同世代のルークと撮影を通して意気投合したことを明かし、あまりにも突然で早すぎる死を悔やんだ。
「非常に特別な存在を失ったことに深い悲しみを感じています。ルークは私にとって大切な友人でした。一緒に笑って、泣いて、この業界の裏話を暴露しあったこともありました。お互いに親としての自分をどれだけ誇りに思っているかという話もしました。彼はどんな時も私のそばにいてくれました。彼と過ごした時間は私にとってかけがえのないものです。彼はとても思いやりがあって、愛情深い人でした。私の思いと祈りは彼の家族とともにあります。あなたのことを永遠に愛しているわ、ルーク」
マリソル・ニコルズ(ハーマイオニー・ロッジ役)
カミラ・メンデス演じるヴェロニカ・ロッジの母ハーマイオニー役のマリソル・ニコルズは、ルーク演じるフレッドとハーマイオニーがお互いに特別な感情を抱いているという設定上、撮影で彼と一緒のシーンを演じる機会が多かったため、「(ショックすぎて)今は言葉がありません。なので、またのちほど」と、動揺を隠せない様子だった。
【追記】ルークの死から約2日が経過してようやく気持ちの整理がついたのか、マリソルがインスタグラムを更新した。
「ルークの死はあまりにも突然のことでした。私だけでなく、数えきれないほどたくさんの人たちを笑顔にし、笑わせ、インスパイアしてきた素晴らしい人間を失うなんて、まさに予期せぬ出来事でした。彼と一緒に働くのは本当に楽しかった。彼はとてもプロフェッショナルで、“スクリーンの中でも外でもいい人”の典型でした。ルークを知る人はみんな彼のことを愛していたと思います。ルークはたくさんの人と知り合いだった。彼は『リバーデイル』の核でした。まだ彼がいなくなってしまったという実感がわかず、理解できていない自分がいます。
ルーク、私や私たちにとってあなたがどれほど大切な存在であったかを、あなたが気づいてくれていたことを願っています。この世を去るにはあまりにも早すぎる。みんなあなたのことを心底恋しがっています。元気で、私の友よ」
ケイシー・スコット(ケヴィン・ケラー役)
ルークが病院に救急搬送された時に、真っ先にSNSで反応していたケヴィン役のケイシーは、お悔みのコメントのなかでルークの寛大な心と優しさに感謝した。
「(ルークの訃報を聞いて)深い悲しみに包まれています。ルークは撮影初日から僕のことを受け入れてくれて、僕もこの現場の一員であると思わせてくれました。彼は僕が知るなかで最も思いやりがあって、思慮深くて、ほかの人とは比べ物にならないほど優しかった。彼はすべての人たちに対して愛と喜びの種をふりまいていました。(ルークと過ごした時間)本当に楽しいものでした。彼の家族に祈りを捧げます」
I’m totally heartbroken. Luke took me under his wing the day I was cast and made me feel like I belonged. He was the most generous, wise soul with unmatched kindness. He treated everyone with love and joy. We had so much fun. Praying for his family.
— Casey Cott (@CaseyCott) 2019年3月5日
ヴァネッサ・モーガン(トニ・トパーズ役)
シーズン2から『リバーデイル』のキャストに仲間入りを果たしたトニ役のヴァネッサ・モーガンは、あまりにも突然の出来事に「天使よ…言葉が出ないわ」と絶句。
Angel…no words pic.twitter.com/YIQg71kL7B
— Vanessa Morgan (@VanessaMorgan) 2019年3月5日
ロス・バトラー(レジー・マントル役)※シーズン1のみ
シーズン1でレジーを演じていた俳優のロス・バトラーは、ルークの優しい人柄が伝わるエピソードを明らかに。
「今日、僕たちは唯一無二の存在を失った。彼はレジェンドだ。彼はあとに続く若い俳優たちの道を切り開いてくれた。撮影で一緒になることは少なかったけど、彼はいつも笑顔で挨拶をしてくれて、つねにみんなを笑わせるジョークやおもしろい話を用意してた。安らかにお眠りください」
新たに追悼のコメントを発表した共演者たち。
マデライン・ペッチ(シェリル・ブロッサム役)
シェリル役のマデライン・ペッチは、キャスト同士の仲の良さが伝わる写真をインスタグラムに投稿し、ルークへの思いを綴った。
「ルーク、この3年間を通じてあなたのことをよく知り、親しくなれた私は本当にラッキーよ。あなたは私たちにとって“光”のような存在だった。あなたほど寛大で親切な魂を持った人に出会うことは一生ないと思う。最初に会った日から、あなたは私にとって最高のお手本だった。この業界のことだけじゃなく、親切であることの大切さや、周りにいる人たちとの関係を大事に育てていくことを教えてくれてありがとう。あなたはまさに最高の先生だった。愛してる、ルーク。あなたがいつも額にしてくれたキスを永遠に忘れない」
コール・スプラウス(ジャグヘッド・ジョーンズ役)
ルーク演じるフレッドの息子アーチ―の親友ジャグヘッド役のコール・スプラウスは、米POPSUGARのインタビューにこたえ、ルークとの1番の思い出をひとつにしぼるのは「不可能」としたうえで、「彼はキャスト全員と親しかった。とても情熱的で、誰からも愛されるような人だった。だから、(自分たちだけじゃなくて)世界中が彼の死を哀悼していると思う」と言葉少なに語った。

左からK.J.アパ、ルーク・ペリー、コール・スプラウス。
ルークと一番密な時間を過ごしたであろう、息子のアーチーを演じるK.J.がいまだに沈黙を貫いていることからも、ルークの死が『リバーデイル』のキャストやスタッフに与えたショックの大きさがうかがえる。(フロントロウ編集部)