米アーカンソー州に暮らす高校生の実話が、全米を涙させている。
高校生のブランドンは、体が不自由なため車イスで生活する高校生。学校内を車イスで移動するのは大変なようで、「腕がすごく疲れるし、いちいち休憩しなきゃいけないんだ」と、2人の物語を最初に報じた地元のテレビ局THV11に話した。
そんなブランドンの実情を見て心を痛めていたのが、ブランドンの子供のころからの親友であるターナー。「ブランドンはいつも僕の味方でいてくれたから」と話すターナーは、ブランドンのためにある計画を思いつく。
その計画を実現するために、まずはアルバイトを探したターナー。しかしいざアルバイトをはじめると、ターナーはアルバイトに夢中になり、何かが起こることなく2年の月日が過ぎた。
そうして約2年が経ったある日、ブランドンは教室に呼ばれた。そこで目を疑うものを見る。クラスメイトたちが集まっていた真ん中に置いてあったのは、ブランドンのためにターナーが買った電動式の車イスだった。
そう、ターナーは高価な電動式の車イスをプレゼントするために2年もアルバイトして貯金していたのだ。
その時のことをブランドンは、米News9でこう振り返る。「ただただ大泣きしたよ。本当に?僕のためにこんなことをやってくれたの?って。信じられなかったよ。だって電動の車イスがずっと欲しかったから」。
地元のテレビ局が最初にこの友情ストーリーを報じると、ターナーとブランドンは全米で一躍時の人に。米THV11や米KARKなどの番組に出演をしたターナーは、「世界には多くの困っている人がいて、助けを必要としている人がいる」「他人を批評して過ごすには、人生は短かすぎる。自分より、他人のために何ができるかを考えるべきなんだ」などと、大人顔負けのコメントを繰り返した。
ターナーは多くのクラスメイトから、友達のために努力して車イスを買うことは、やる意味があるのかと聞かれたそう。彼は疑いなく、こう答えた。「もちろん。100%ね」
(フロントロウ編集部)