6年間の交際の末に結婚を決めた相手アレックスとの結婚式を翌日に控えた日の夜、花嫁のキャシーは見覚えのない番号から不穏なテキストメッセージを受け取った。
「私ならこんな男とは結婚しないけど、あなたはどうする? 」というコメントとともに、ある女性から送られてきたのは、アレックスがその女性と長きにわたって浮気していたことを証明する、彼が女性に対して送った数々のメッセージのスクリーンショットやツーショット写真だった。
その中には、「君のカラダは素晴らしいよ。僕のガールフレンドにも君が持っている半分くらいでもいいから、もっとテクがあったらな」、「早く会いたいよ。君にあんなことやこんなことをするのが待ちきれない…」といった卑猥なものや、キャシーを蔑むようなものも。
式前日に突然突きつけられた、生涯の伴侶として選んだ男性の裏切りに、怒りと悲しみでパニックに陥りそうになったキャシー。しかし、すでにたくさんの招待客が式のために現地へと駆けつけてくれていることを考慮して、アレックスには何も告げず、翌日、何事も無かったかのように式に臨んだ。
予定通り、この日のために用意したウエディングドレスを着て、粛々とバージンロードを歩いたキャシー。しかし、牧師の前で永遠の愛の誓いを交わす「誓いの言葉」の場面で、アレックスに対して痛恨のパンチを繰り出すことになる。
昨今、海外では、従来の決められたフレーズを言う代わりに、「誓いの言葉」として花嫁と花婿がそれぞれ自分の想いを綴った手紙を読み上げるのがトレンドとなっている。
キャシーとアレックスもそれに習って、オリジナルの「誓いの言葉」を用意していたのだが、キャシーは自分の番が来ると、両家の家族や友人を含む参列者たちに向かって「今日は結婚式などではありません。アレックスは私が思っていたのとは違う人だったようです」と宣言。
続けて、なんと、前の晩に浮気相手の女性から受け取った、アレックスがその女性に送ったメッセージの内容をつらつらと読み上げた。
スピーチを終えたキャシーは、もう一度参列者たちに向かってこう挨拶。「みなさんのことはとても愛しています。こんな悲惨な日になってしまったけど、お越しいただいたことに本当に感謝しています。披露宴はありません。でも、その代わりに、どんなに心が傷ついたときでも真実を尊重し、自分の心に正直に、本当の愛を探し求めることの大切さを祝福する会を行いたいと思います」。
大勢の前で明るみになった自身の悪事やキャシーの大胆不敵な復讐にアレックスがどのようなリアクションを見せたのかは明かされていないが、オーストラリアのソーシャルニュースサイト、Whimnに寄稿されたこのキャシーの体験談を呼んだ人々からは、彼女の勇気ある行動に対して称賛の声が集まっている。(フロントロウ編集部)