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難民としてアメリカに渡り、ホームレスシェルターに住む8歳の少年が、チェスの大会で優勝したことが話題になっている。(フロントロウ編集部)

 タニトルワ君は、現在8歳の少年。母国ナイジェリアでテロリストグループに狙われた一家は、2017年にアメリカのニューヨークに難民としてやってきた。

画像1: 8歳の難民、ホームレスシェルターに住む少年がチェスの大会で優勝

 友達からはタニと呼ばれる彼は、自身が通う小学校にチェスのクラブがあることを見つける。しかしホームレスシェルターに住む一家にはお金がない。それを知った小学校の教師は、タニの分のクラブ費用は免除することに。タニのチェスの先生は「タニは本当に熱心だよ」と米The New York Timesに話す。

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 タニがチェスを学び始めて約1年が経った2019年3月上旬、彼はチェスの大会であるニューヨーク・ステート・チャンピョンシップに参加することに。幼稚園から小学校3年生までを対象とした部門で、タニはなんと5勝1引き分けの成績で優勝を飾った。

 難民で、ホームレスシェルターで暮らす8歳の男の子が、学び始めてわずか1年のチェスで優勝を果たしたという驚きのニュースは全米を駆け巡り、第42代アメリカ合衆国大統領を務めたビル・クリントンは自身の公式ツイッターで、「難民はこの国を豊かにし、才能は誰にでもある。チャンスはそうでなかったとしても。この出来事を知って笑顔になりました。タニトルワ君の家族は、一度私の事務所に来てください。ぜひお会いしたい」と、メッセージを贈った。

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 また、ホームレスシェルターで暮らす一家の引っ越し費用を募るクラウドファンディングが発足。開始からわずか10日で約2,700万円の募金が集まっている。タニは米The New York Timesに、こう話している。「僕は、一番若いチェスのグランドマスターになりたいんだ」。(フロントロウ編集部)

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