亡き父と同じ弁護士の道へ
家族総出で出演する人気リアリティ番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』をきっかけに、一躍人気セレブの仲間入りを果たしたキム・カーダシアン(38)が、弁護士だった亡き父ロバート・カーダシアン氏と同じ「弁護士」を本気で目指していることを米Vogueのインタビューで告白。
約3年後の2022年に米国司法試験(Bar Exam)を受けるべく、法律の勉強をする傍ら、昨年の夏から米カリフォルニア州サンフランシスコにある法律事務所で“見習い”として、修習を開始したことを同インタビューのなかで明らかにした。
キムは高校を卒業後、米カリフォルニア州ロサンゼルスにあるピアス・カレッジ(Pierce College)に進学したが、卒業をしていないため学士号を持っておらず、学歴上は“高卒”という扱いになる。ただし、幸いキムが暮らすカリフォルニア州では「Reading the Law(リーディング・ザ・ロー)」といって、大学卒業資格を持たない人や、ロー・スクール(※)に行っていない人でも、修練を積んだ弁護士や裁判官のもとでインターンもしくは見習いとして経験を積めば、司法試験を受ける資格を得ることが可能となっている。
※法律学を勉強するための教育機関。
この「Reading the Law」というシステムは、アメリカにロー・スクールが存在する前に弁護士を育成するために作られたもので、第16代アメリカ合衆国大統領のエイブラハム・リンカーンもこの方法で弁護士資格を得たと言われている。しかし、近年は合格のハードルが上がっており、米New York Timesが2014年に発表した記事によると、この年に「Reading the Law」を経て司法試験をパスしたのは83,986人中、たった60人だったという。
勉強の進み具合&手応えは?
司法試験合格への最初のステップとして、今年の夏にカリフォルニア州が実施する“小テスト”を受けることになっているというキム。この試験に合格しないと、2022年の司法試験本番まで駒を進めることができないため、現在、ロー・スクールに通う学生が1年目に習得する「刑法(Criminal Law)」「不法行為法(Torts)」「契約法(Contracts)」の3つを重点的に学習しているそう。
「個人的には不法行為法(Torts)に1番手こずってる。契約法(Contracts)はものすごく退屈で、刑法(Criminal Law)は寝ていても覚えられる。最初のテストで満点を取ったわ。(刑法は)私にとっては超簡単」-キム、米Vogueのインタビューより。
山ほどある法律を、ひとつひとつ読み進めていくのはやはり時間がかかるそうだが、キムいわく内容を理解するのは「2秒あれば十分」だとか。
昨年、不当な量刑を言い渡されて服役していた元服役囚の女性2人の恩赦(おんしゃ)を求めて、個人的にドナルド・トランプ米大統領に働きかけ、釈放にこぎつけることに成功したキム。その際、法律を知らないがゆえに歯がゆさを感じることが多々あったといい、そうした一連の出来事がターニングポイントとなり、法律について本気で学ぶことを決意したという。
まずは今年の夏に行われる試験に合格する必要があるが、司法試験本番まであと3年。キムの挑戦はまだ始まったばかり。(フロントロウ編集部)