ワン・ダイレクションのメンバーであり、ソロシンガーとしても活躍するルイ・トムリンソン。2016年に母を亡くしたルイは、今年2019年3月には18歳の妹までこの世を去り、初のソロアルバムのリリースに向けて精力的に行なっていたソロ活動を休止していた。
妹の死から約1ヵ月が経った先日、スタジオに戻って少しずつ音楽活動を再開していることを明かしたルイが、今回新たにツイッターに長文メッセージを投稿して、今の心境を語った。
「打ち明けることで心の重荷を下ろしたかった」と言ったルイは、メッセージの冒頭で、「最近、『多くの人が物事の結末ばかりに目を向けてその過程を楽しまない』と言う人がいた」と、深く考え込むきっかけを作った一件を告白。
そこで、自分の成功について考えたというルイは、その意味を誤解していたことに気づいたという。「これまでの僕のキャリアは、ポップ音楽の中道を通ってきた。その経験が自分の予想や野心を形成してきたから、いくら現実的に考えようとしても、“ヒット”するシングルを欲する自分から逃れられなかった」と、“好きな”音楽よりも“売れる”音楽を作ることにこだわりすぎていたと、ポップ界の栄光を極めたシンガーとしての苦悩を告白した。
さらに、「(制作中の)このアルバムをラジオのトップ40に入れるためにヒットしそうな曲を書いてきたけど、実際のところ、自分が好きなことから始めるべきだった。この数週間、広い視野でものごとを見るようにしている。そして、今までの理解は忘れて、商業的な成功によって判断されることをあまり心配しないようにすべきだったと気づいた」と、ビジネスを気にしすぎるべきでないとの思いを明かした。
ルイは自分の音楽について考え抜いたうえで、「僕はドレイクやアリアナ・グランデと競うためにここにいるのではない。自分が好きな音楽を作り、僕のファンが自信を持って僕のファンだと言えるためにここにいるんだ」と綴った。
そんなルイは最後に、「今日から新しく始めよう」と前向きな言葉でメッセージを締めくくった。(フロントロウ編集部)