ディズニーがストリーミングサービス「ディズニー+」をオープンさせることで話題となっているけれど、そのなかで配信されない映画があるらしい。(フロントロウ編集部)

 ディズニーだけでなく、ピクサー、マーベル、『スター・ウォーズ』シリーズなどといった作品が一気に見られることで話題のストリーミングサービス「ディズニー+」。多くの人気作品を抱えていることで話題の同サービスだけれど、そのなかで配信されない映画があるという。

 「ディズニー+」で配信されない作品とは、東京ディズニーランドにある人気アトラクション「スプラッシュ・マウンテン」の舞台になった映画『南部の唄』。同アトラクションでお馴染みの楽曲「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」もこの映画の劇中歌で、人気を集めている。

 陽気な音楽と可愛らしいキャラクターで知られているけれど、一体なぜ?

社会的背景が影響

 映画『南部の唄』の原作は、1880年に刊行された小説で、白人の少年ジョニーと農場で働く黒人のリーマスおじさんとの交流が描かれたもの。

画像: RKO RADIO PICTURES / Album/Newscom

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 しかし、当時のアメリカでは白人と黒人が対等に交流することはありえなかったため、この映画の白人と黒人の仲が良いという設定が現実とあまりにもかけ離れていると批判が殺到。全米黒人地位向上協会が抗議を起こしたこともあり、今は出回っていない幻の作品となっている。

 人種差別の歴史が原因で、同ストリーミングサービスでは配信されないという『南部の唄』。このほかにも、アニメ映画『ダンボ』の劇中に登場する5羽のカラスにダンボがバカにされるシーンが、黒人差別を暗に示しているという批判を受け、このシーンがカットされるという。

画像: 社会的背景が影響

 今年の11月12日よりアメリカでストリーミングサービスを開始する「ディズニー+」。日本でのサービス開始は未定。(フロントロウ編集部)

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