5月6日の誕生から2日経った英現地時間8日にインスタグラムを通じて「アーチ―・ハリソン・マウントバッテン・ウィンザー(Archie Harrison Mountbatten-Windsor)と名づけられたことが発表されたヘンリー王子とメーガン妃の長男。
世間では男の子なら「アーサー」、「フィリップ」、「アルバート」、「ジェームス」などといった名前がつけられるのではないかとたくさんの予想が飛び交うなか、「アーチー(Archie)」という、イギリス王室では前例の無いファーストネームが選ばれた。
では、この「アーチー」という可愛らしい響きの名前には一体どんな意味があるのだろうか?
「アーチー」という名前は、イギリスでは非常に人気の高い名前。英Evening Standardは名づけランキングのトップ20位に入るほどだと伝えている。
人気命名サイトのname berryでは、ドイツに起源する「truly brave(誠に勇敢な)」という意味を持つ名前として紹介されており、そのほかにも、「誠実」、「冒険的」、「大胆」、「価値のある」といった意味があると言われている。
さらに、この「アーチー」という名前はヘンリー王子の母親である故ダイアナ妃とも繋がりが。ダイアナ妃の祖先には第9代アーガイル伯爵アーチボルド・キャンベルというスコットランド出身の人物がおり、一般的には、「アーチー」は「アーチボルト」から派生した名前だととらえられていることから、ヘンリー王子が長男の名前に亡き母への想いを込めたのではないかとの見方もある。
そして、ミドルネームの「ハリソン(Harrison)」には、なんと文字通り、「Son of Harry(ハリーの息子)」という意味がある。
ヘンリー王子は海外では「ハリー」、「ハリー王子」というニックネームで親しまれているが、もしもそれを意識してつけたのだとしたら、夫妻のユーモアのセンスに感服する。
姓にあたる「マウントバッテン・ウィンザー(Mountbatten‐Windsor)」は、エリザベス女王の直系男性子孫が名乗る姓として知られている。
ちなみに、イギリス王室における「王子」、「王女」という称号の付与には、ヘンリー王子の高祖父にあたるジョージ5世が1917年に制定した“男性直系の息子の孫たちまでが称号の恩恵を受けられる”という制限があるため、女性であるエリザベス女王のひ孫にあたるアーチーには「王子」の称号は与えられないといわれている。
しかし、この称号の制限は、エリザベス女王の意思により無効にできるもの。ウィリアム王子とキャサリン妃の子供であるジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子はこの称号を得ており、アーチーにも称号が与えられる可能性もある。(フロントロウ編集部)
※この記事は第1子の呼称を統一するため一部修正を加えました。