全身黒のカジュアルウェアで現れる
ラッパーのカニエ・ウェストが 現地時間5月6日に米ニューヨークのメトロポリタン美術館で開催された、世界最大級のファッションの祭典「メットガラ(Met Gala)」に、ほかのセレブと比べて少々カジュアルすぎる服装で出席した理由が明らかに。
ミュグレー(Mugler)のドレスでバッチリ決めた妻でリアリティスターのキム・カーダシアンに対し、黒のジーンズ&スニーカーに、ディッキーズ(Dickies)の定価39ドル(約4,400円)のジップアップジャケットを合わせた、シンプルなオールブラックコーデで出席したカニエ。
2人の格好の差があまりにも激しすぎることや、過去のメットガラではその年のテーマに沿って気合いの入ったファッションを見せていたカニエが、普段着と変わらない無難なコーディネートをチョイスしたことに、ファンからは「がっかり」「休日に突然連れ出されたお父さんみたい」「それはメットガラじゃなくて近所のスーパーに行く時の格好」といった手厳しい声が。
賛否を呼んだ服装の真実が明らかに
一体、カニエはなぜあの格好を選んだのか?米Vogueが公開したメットガラ直前&当日のキムを密着取材した動画のなかで、その真相についてキムが語る場面があった。
「メットガラまであと2日だっていうのに、カニエはまだ何を着ていくのか決めていないみたい。でもね、先日、彼がすごく嬉しいことを言ってくれたの。私が、初めてのメットガラは『あなたのプラスワン(同伴者)としてだった。私が招待されたわけじゃない』とぼやいたら、彼が『じゃあ、今年は僕が君のプラスワンだ。君はVogueの表紙を飾った“カバーガール”で、僕はその同伴者。だから僕は君のうしろで目立たないようにする。僕はあくまで君に付き添いを頼まれた“お相手”。(今度は)君が輝く番だ』って」
今やすっかりメットガラの常連となったキムは、今年4月に発売された米Vogueの5月号で初めて単独で同誌の表紙を飾った。
ご存じの方も多いと思うが、メットガラは米Vogueの編集長アナ・ウィンターが主催する世界最大級のファッションの祭典。そこにVogueのカバーガールとして出席することは、子供の頃からメットガラへ行くことを夢見ていたキムにとって、まさに「夢が叶った瞬間」だったそう。
そのことをよく理解していたカニエは、キムからスポットライトを奪ってはいけないと思い、あくまでも“キムの同伴者”として彼女の陰に隠れることを約束。やる気がないようにも見える、“目立たない”全身真っ黒コーデは、そんなカニエの決意の表れだったよう。(フロントロウ編集部)