ヴィクトリアズ・シークレットを運営するエル・ブランズのCEOが書いたメモが流出。2019年以降のヴィクシーについて綴られていた。(フロントロウ編集部)

 人気下着ブランドのヴィクトリアズ・シークレット(以下、ヴィクシー)は、年に1度開催されるファッションショーもブランドの目玉。煌びやかなランジェリーに身を包んだ出演モデルやショーを盛り上げるミュージカルゲストが決定するたびに大きな話題となり、開催当日は世界中の注目を集める。

 アメリカでは、CBS放送とABC放送が約20年にわたり放送してきたヴィクシーのファッションショーだけれど、今年から大きな変化が起こると報じられた。

画像: ヴィクトリアズ・シークレット、ついにテレビ放送を取りやめか

 米CNBCが入手した、ヴィクシーの親会社エル・ブランズのCEOであるレス・ウェックスナーが部下に向けて書いたと思われるメモには、新時代への意気込みが綴られていた。

 「ファッションは変化していくビジネスです。その考えを念頭に、伝統的なヴィクトリアズ・シークレットのファッションショーを考え直すことに決定しました。それにあたり、テレビ放送は相応しくないと考えます。2019年以降、私たちの顧客が使用するプラットフォームに届くような楽しくダイナミックな内容をさらに強くし、新しいタイプのイベントを作り出しましょう。デジタルな時代にファッションの新しい可能性を広げていくようなものを」※メモより一部抜粋

 現代は、SNSを通じて多くの情報がすぐに発信される時代。2018年のヴィクシーのファッションショーは11月に開催されたものの、ABCで放送されたのは約1ヵ月経った12月。

 米New York Timesのジャーナリストであるジョン・コブリンは、以前ツイッターにヴィクシーファッションショーの視聴率低下を示すツイートをしたように、2013年には970万もの視聴率を誇った番組は、2015年に660万、2017年に500万と数字が落ち込み、そして2018年には歴代最低の330万を記録した。その原因のひとつは、ファンの多くがテレビ放送より前にSNS上でショーの詳細を知ることができたことにあると言われている。

画像: John Koblin on Twitter twitter.com

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 また、ヴィクシーがこれまで描いてきた美=セクシーという考えは今の時代に合わないという意見もここ数年で多く挙げられている。そんななか、ついに始まったヴィクシーの大改革。次のヴィクシーのファッションショーがどのようなものになるのかは明かされていないが、「次世代」を意識した新しい形になっていくと見られている。(フロントロウ編集部)

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