14歳で俳優デビューを果たし、1997年に公開された映画『タイタニック』で、その演技力と王子のような外見で一躍スターに登り詰めたレオナルド・ディカプリオ。現在44歳のレオナルドが尊敬してやまない、故リヴァー・フェニックスとの切ない思い出を米Esquireに明かした。
リヴァー・フェニックスは16歳の時に主演した映画『スタンド・バイ・ミー』で一躍脚光を浴びた俳優。レオは、4歳年上のリヴァーに対する思いを、「僕はリヴァー・フェニックスを僕らの世代の偉大な俳優として崇拝して育ったんだ。だから、僕はただ彼と握手が出来るだけで良かった」と、明かす。
しかしリヴァーは1993年に薬物の過剰摂取のため、ハリウッドにあるクラブViper Roomの前で倒れ、23歳の若さで死去。レオナルドが俳優として有名になる前にこの世を去ってしまったリヴァーは、レオと共演することはなかった。しかしレオナルドはリヴァーと、「不吉で悲しい思い出」があるという。
「ある夜、パーティーに出かけたんだ。そのとき、彼が階段を上ってくるのを見た。映画『めまい』みたいな景色だったよ。だって、彼の顔になにかを感じたんだ。彼に会ったことはなかったけど、いつも会ってみたかった。ただ一目見るだけでもいいから。そうしたら、彼が僕のほうへ歩いてきていたんだ。僕は固まってしまった。その時、群衆が僕の前に割り込んできて、後ろを見たら、彼はもういなくなってた。階段を駆け上がったり駆け降りたりした。『彼はどこに行ったんだ?』ってね。その時彼はもう…、Viper Roomへ向かっていたんだ」
まるで映画のようなリヴァーとの遭遇劇を明かしたレオナルド。さらに、「じつは、そのあと映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のダニエル・モロイ役の話もあったんだよ」と、リヴァーが演じることになっていた役のオファーがレオナルドにもあったことを明かし、憧れの存在であるリヴァーとの不思議で悲しい縁を噛みしめた。(フロントロウ編集部)