世界中の女性から羨望の眼差しを浴びるイギリス王室のキャサリン妃といえば、着用したアイテムに「同じ物が欲しい! 」という注文が殺到し、軒並み完売させてしまうことで知られている。
海外では通称“ケイト・エフェクト(Kate Effect)”とも呼ばれるキャサリン妃の経済効果について、キャサリン妃愛用の英国発のジュエリー・ブランド「アヌーシュカ(Annoushka)」のデザイナーであるアヌーシュカ・デュカスが英The Timesに明かした。
2009年に設立した比較的新しいブランドの「アヌーシュカ」。数年前のある日、同ブランドのブティックをお忍びで訪れたキャサリン妃は、淡水パールのドロップ型ピアスにひと目惚れ。
その場では購入しなかったものの、後日、使用人に依頼して、シンプルながら上品な存在感を放つそのピアスをゲットした。
それ以来、国内外の公務で幾度となく着用し、最近では今年5月中旬に行なわれたチャリティイベントなどでも着用するなど、数年間にわたって、さまざまなシーンでこのイヤリングを身に着けているキャサリン妃。
販売価格は395ポンド(約5万4千円)と一般人でも手が届く値段のこのピアスは、キャサリン妃がヘビロテしたことがきっかけで、アヌーシュカのオンラインショップでは入荷してもすぐに完売してしまうほどの大ヒット商品となっている。
そんなキャサリン妃の経済効果についてデザイナーのアヌーシュカは、実際にどれだけの売り上げがあったかは明かしていないものの「驚異的」と表現。
「世間には、宣伝効果を狙って、いわゆるインフルエンサーと呼ばれる人たちにギャラを支払って自社ブランドの商品を身に着けてもらうというPR方法も盛んに行われていますが、私のこれまでの経験では、キャサリン妃の経済効果に勝る人は一人もいませんでした」と力説している。
さらにアヌーシュカは「キャサリン妃の場合は彼女自身が“ブランド”なんです。世界中に名が知れていますし、そのおかげ同社には世界中の国々のお客様から注文がありました」と、キャサリン妃の影響力がイギリス国内のみならず、全世界的なものだとも話している。
以前、ヘンリー王子の妻であるメーガン妃がある倒産寸前のブランドの洋服を着用したところ、世界中から注文が殺到し、そのブランドが倒産を免れることができたという逸話を紹介したが、メーガン妃よりもプリンセス歴が長いキャサリン妃には、それよりももっと強力な経済効果があるということのよう。
逆に言えば、ブランドにとっては、キャサリン妃やメーガン妃の目に留まるデザインを1つでも生み出し、末永く愛用してもらうことができれば、“勝ったも同然”ということになる。(フロントロウ編集部)