トップアーティストなのに万引きを疑われる
シンガーのシザ(SZA)は、マーベル映画『ブラック・パンサー』のサウンドトラックに収録されたラッパーのケンドリック・ラマーとのコラボ曲「オール・ザ・スターズ」が第61回グラミー賞の年間最優秀レコード賞や年間最優秀楽曲賞を含む4部門にノミネートされたほか、美しい歌声が醸し出す幻想的な雰囲気とスタイリッシュなビジュアルが若い世代に支持される人気アーティスト。
本国アメリカでは言わずと知れた存在の彼女だが、人気コスメショップ「セフォラ(Sephora)」のある店舗で、どういうわけか、“万引き”を疑われるハプニングがあった。
5月初めに高級住宅が建ち並ぶカリフォルニア州の街カラバサスにあるセフォラに立ち寄ったシザは、店員から「今にも万引きするのではないか? 」という疑いの目を向けられ、警備員を呼ばれてしまうという事態に。
自身がアフリカ系アメリカ人であることが理由で疑われたと感じたシザは、不当な扱いについて店員や警備員にお説教。
結局、事なきを得たが、怒りが収まらなかったシザは、この日の体験についてツイッターで「ギャハハ、カラバサス614のセフォラで働いてるサンディに万引きを疑われて警備員を呼ばれちゃったわ。たっぷりお話をさせてもらった。良い一日をね、サンディ」と店舗の場所と自身に突っかかってきた店員の名前を晒して報告。
Lmao Sandy Sephora location 614 Calabasas called security to make sure I wasn’t stealing . We had a long talk. U have a blessed day Sandy
— SZA (@sza) May 1, 2019
さらに自身は先輩シンガーのリアーナがプロデュースを手がけるコスメブランド「フェンティ・ビューティー(Fenty Beauty)」のアイテムをチェックしていたとこんな風に続けた。
Can a bitch cop her fenty in peace er whut
— SZA (@sza) May 1, 2019
「あたしみたいなビッチは心穏やかにフェンティ・ビューティーのコスメを物色しちゃいけないってわけ? 」
これに対し、セフォラの公式アカウントがシザに「不快な思いをさせて申し訳ございませんでした。今後このような間違いがないよう徹底します」などと謝罪した。
リアーナから粋な贈り物
それから数週間が過ぎたある日、シザはインスタグラムストーリーでリアーナから送られてきたというメッセージカードを公開。
そこには、リアーナの直筆でこんなメッセージが綴られており、一緒にフェンティ・ビューティーのギフトカードが同封されていた。
「これで心穏やかにフェンティ・ビューティーを買いに行ってちょうだい、シスター! ワン・ラブ ―リアーナより」
シザがツイッターでぼやいていた「心穏やかにフェンティ・ビューティーを物色したい」という一節を引用して、おしゃれすぎるメッセージを送ったリアーナ。
不当な扱いを受けた後輩に対して、こんなにウィットがきいた励まし方ができるのは、さすが大スター。
最近ではアパレルブランド「フェンティ(FENTY)」もスタートさせたリアーナだけど、彼女がこれまで立ち上げたコスメブランドやランジェリーブランド、そして有名ブランドとのコラボなどもすべて大成功させ、ビジネスウーマンとしても大成しているのは、こういった細やかな気遣いができるからなのかも。(フロントロウ編集部)