個性的な歌声と、顔を髪の毛で隠した外見で有名な歌姫シーアは、さまざまな社会的サポートを行なっていることでも知られる。
LGBTQ+や移民を支援する団体への多額の寄付や、レスキュードッグの受け入れなど、様々な活動を行なってきたシーアが、先日あることを自身のツイッターで発表した。
「HBOの『Foster』に出ていたダサニ!あなたを養子として迎え入れたいの。今、あなたと連絡を取ろうと思っていて、私の家の(受け入れに適しているかの)チェックを終わらせようとしているところ。とにかく、あなたに知っていてほしいのは、あなたの家はここにあるってこと」
シーアがこのツイートをする数日前に、アメリカの放送局HBOが放送した『Foster』では、グループホームで暮らす16歳のダサニという少年が特集された。ダサニは、彼の父親と思われる男性がダサニの母親を撃ち殺して以降、4歳からグループホームで暮らしている。
「グループホームで暮らすことは、監禁されているみたいなものだよ。大きなチェーンを自分の足に巻きつけられているみたいなかんじさ」
『Foster』のなかで苦悩を語ったダサニは、4歳で家も家族も亡くし、成長した今でもたった16歳の少年でありながら、「ある家に行く。そしてそこがうまくいかなかったら、全く違う場所に行くことになる。あそこからあそこ、あそこからあそこって、ただ飛び移ってるだけ」と、心休まる時を過ごせていないことを明かす。
そんな少年を見たシーアは、彼のことを放っておけなかったよう。彼女はその後、ダサニに向けてツイートしたメッセージを消去しているが、自身も養子としてある家族に迎えいれられたという女性からの、「あなたがダサニのケースワーカーと連絡が取れて、すべてがうまくいくことを願っています」というツイートをリツイート。人々の温かい応援を受け、水面下で様々な手続きが進んでいることを匂わせている。
シーアは1997年に、当時付き合っていた恋人を交通事故で亡くした経験がある。その後、ドキュメンタリー監督のエリック・アンダース・ラングと2014年結婚したが、2016年に離婚しており、子供はいない。(フロントロウ編集部)