シンガーで女優のマイリー・サイラスは、先日EP『シー・イズ・カミング(She Is Coming)』をリリース。このプロモーションのためにスペインのバルセロナを訪れていたマイリーが、見ず知らずの男性から無理矢理キスされそうになるというできごとが起きた。
この行き過ぎた痴漢行為について、マイリー自身がコメント。マイリーは自身のツイッターに、こう書き込んだ。
「着たいものを着て構わない。ヴァージンだって構わない。別に5人と寝たっていい。夫がいたって、同性の恋人がいたっていい。裸でいても構わない。だけど、同意なしに体を掴まれるなんてなんて許せない。#私の自由を邪魔しないで(#DontFuckWithMyFreedom)」
マイリーはこの怒りのコメントと一緒に、CBSの番組『The Talk』の映像も投稿。
She can be wearing what she wants. She can be a virgin. She can be sleeping with 5 different people.
— Miley Ray Cyrus (@MileyCyrus) 2019年6月4日
She can be with her husband. She can be with her girlfriend. She can be naked.
She CAN’T be grabbed without her consent. #DontFuckWithMyFreedom pic.twitter.com/hBDzuflKF1
このマイリーがシェアした番組では、今回のセクハラ事件の様子を映像で紹介し、この一件についての心ないコメントが議論のテーマに。被害に合ったマイリーに対する、「マイリーはセクシーでいたいんでしょ?自分で望んだことじゃないの?」といった意見が紹介された。
コメンテーターはこの意見に対して、「彼女の服の着方からして自業自得だって言っている人がいるらしいの。ばかげている」とピシャリ。そして、別のコメンテーターは、「パーソナルスペースを侵害してもいいってことはない」と話し、被害者のマイリーに非があるという意見を真っ向から否定した。
マイリーが被害を受けたのは”着ていた服が原因”と責められたように、セクハラやレイプの事件では被害者が着ていた「服装」を理由に世間から批判を浴びることが多くあり、社会問題となっている。どんな服装をしていてもレイプやセクハラをしていいわけではないのは当然だが、その一方でこういったヴィクティム・ブレーミングの事例は後を絶たない。
マイリーは、男性を興奮させるような格好でいたのが悪いという意見に「私の自由を邪魔しないで(Don’t fuck with my freedom)」という、先日リリースした新曲「マザーズ・ドーター(Mother's Daughter)」の歌詞の一部を使って反論。どんな人でも痴漢行為の被害者になるべきではないと強く抗議した。(フロントロウ編集部)