俳優のウィル・スミスが話している動画が注目を集めている。
音声なしで見ると、ウィル・スミスが女装をして話しているのかと思ってしまうこの動画。しかし、声を聴いてみると、この特徴のある話し方は…。そうこれは、ラッパーのカーディ・Bが話している動画にウィルの顔を合成したもの。
この驚くほど自然な合成を可能にしたのは、ディープフェイクという、人工知能にもとづく人物画像合成の技術だという。確かによく見てみると、動画の途中で顔が少しだけ不自然になる時も確認できる。
YouTubeに投稿されたハイクオリティすぎるこの動画は、ネットで一躍話題に。そしてついには、本物のウィル・スミスとカーディ・Bが動画にコメントするまでに発展した。
カーディはひげが生えた自分の姿を見ると、「ビオチンを飲んだときの私ね」と、毛が伸びるとアメリカで話題になったサプリメントの名前を出してジョークを飛ばし、自身も動画制作を趣味とするウィルは、「みんな遊びすぎだぜ(笑)! でもこれは、本当にすごいな。これを作ったのは誰なんだ??」と、その制作者に興味深々。
ディープフェイクを使った動画では、これまでも様々な著名人の顔を置き換えた映像が制作されているが、リベンジポルノへの使用や、政治家の発言を捏造することが可能なことから、その危険性も指摘されている。(フロントロウ編集部)