禁煙の時代にNetflixが決断
動画配信サービス大手のNetflixでは、2019年後半から、PG13指定の映画や14歳以下の年齢制限があるドラマで、たばこや電子たばこを吸うシーンがある場合は、注意書きを追加することを明らかにした。
Netflixの広報担当は、「Netflixは芸術的表現を大いにサポートします」としたうえで、「私たちは喫煙が体に悪影響を及ぼすものであり、それが映像でポジティブに映ることは若者に真逆の影響を与えてしまうことを認識しています」とコメント。
そのうえで、「アーティストのクリエイティブな側面の表現や、キャラクターを表現する方法として必要不可欠な場合を除き、たばこや電子タバコを吸うシーンをなくします」と、米Variety に誓った
Netflixドラマの喫煙シーンに赤信号
今回Netflixが行なった決断の背景には、禁煙を促進するTruth Initiative(トゥルース・イニシエイティブ)という団体が発表した、ドラマでのたばこの描写をまとめた報告書があった。
同報告書で、15歳から24歳の若い視聴者が多いNetflixドラマ『ストレンジャー・シングス』での喫煙の描かれ方が問題に。喫煙者が多かった80年代が舞台という理由もあり、とくにシーズン2では、喫煙者のほか、たばこの吸い殻が見える灰皿や、店のたばこコーナーが映るシーンなど、たばこと関連したシーンが多く映されたという。
また、同ドラマと同じく若い視聴者のファンが多い『ウォーキング・デッド』や『アメリカン・ホラー・ストーリー』なども、たばこのシーンの多さでトップに挙げられた。
最新の統計結果(※)では前年の統計に比べて喫煙シーンが54%も多かったそうで、Netflixでは『ストレンジャー・シングス』のほかにも、『アンブレイカブル・キミー・シュミット』と『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』もたばこのシーンが多いと指摘された。
※2016年から2017年の番組
(フロントロウ編集部)