27年前に起きた連続レイプ事件の犯人が逮捕された。そのカギを握ったのは、科学技術。(フロントロウ編集部)

27年前に起きた連続レイプ事件

 今から27年前の1992年、アメリカのカリフォルニア州に住む女性が帰宅したところ、室内に潜んでいた男にレイプされた。女性は、3時間にわたって様々な性的行為をされたという。

 その数ヵ月後、地元の女子大学生が食料の買い出しがてら、ジョギングへ出かけた。するとマスクを被った男が彼女の後を追い、スタンガンで攻撃された。その後、道を逸れた人気のない場所で彼女はレイプされた。

 また、1994年のある日、自宅に帰った女性が家に潜んでいたマスクの男に何度もレイプされる事件が発生。この現場で発見されたDNAは、他の2件で回収されたDNAと同じものであると判明。警察は、容疑者を連続レイプ犯として捜査していた。

画像: 27年前に起きた連続レイプ事件

DNAの家系図を制作

 しかし事件から25年以上経った今年、捜査に急展開があった。そのカギとなったのが、近年注目を集めている法医系譜学という捜査方法。

 この捜査では、民間のDNAデータベースにある数百万件のDNAと、警察が所持するDNAを比較。容疑者の親族や遠縁の可能性のある人々を見つけだし、その情報から大規模な家系図を制作して犯人を突き止める。近年、この捜査は多くの未解決事件を解決に導いている一方で、プライバシーの侵害にあたるとして、倫理学者や遺伝子学者などから警戒の声も挙がっている。

画像: DNAの家系図を制作

 そして、刑事と学者の地道な捜査により、2019年6月に、27年前の連続レイプ犯を逮捕。現在59歳の男は当時、地元の大学で法や司法について教えていた講師。さらにその後、2014年に定年退職するまでの約20年間、マイアミ州の刑務所の職員として働いていたという。

 今回は、捜査班が科学捜査の進歩を信じて、事件で採取されたレイプキットのサンプルを長期保存しておいたことが事件解決のカギの1つとなった。

 事件を担当したアン・マリー・シューベルト検察官は米CNNに、レイプ犯たちに向けてこうメッセージを送った。

「あなたが凶悪犯罪を犯したとして、もしあなたがDNAを残していったのであれば、私たちがその犯罪を解き明かす覚悟をしていなさい」

 (フロントロウ編集部)

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