テイラー・スウィフトが8月23日にリリースする最新アルバム『ラヴァ―(Lover)』からの第2弾先行シングルとして発表された楽曲「You Need to Calm Down(ユー・二ード・トゥ・カーム・ダウン)」。
LGBTQ+コミュニティを称え、勇気づけるアンセムとしても人気を博している同曲のMVには、LGBTQ+を公言しているセレブやLGBTQ+へのサポートを表明しているセレブら総勢20名が参加。
2014年頃からテイラーとバトルを繰り広げ、2018年に和解するまで“宿敵”と呼ばれていたシンガーのケイティ・ペリーことでも話題になった。
そんなMVの撮影現場は、警戒心が強いことで知られ、情報流出を嫌うテイラーならではの“超厳戒態勢”だったことを出演者の1人であるNetflixの人気シリーズ『クィア・アイ』のるアントニ・ポロウスキが明かしていたが、また別の出演者が、MV撮影の裏話を明かした。
新たな事実を告白したのは、ドラマ『POSE』に出演する俳優兼シンガーのビリー・ポーター。
トニー賞を受賞するほどの実力派俳優として知られながら、アカデミー賞に登場した際のタキシードとドレスが合体した画期的な“タキシード・ドレス”やメットガラで着用した“太陽神”をイメージした金ピカのコスチュームなどが話題となり、LGBTQ+界屈指のファッションアイコンとしてますます注目を浴びているビリー。
そんなビリーにもぜひ『You Need to Calm Down』のMVに出演して欲しいと、テイラーは自らビリーに電話をかけてオファー。
しかし、ビリーは撮影当日に現場に顔を出すことはできず、テイラー本人とはいまだに対面を果たせていないと英PinkNewsとのインタビューで明かした。
「僕は撮影に参加してないんだ。僕はブルックリンにあるスタジオで、(合成用の)グリーンスクリーンの前に20分くらい立って演技しただけ。残念ながら、みんなと一緒に楽しむことはできなかった」
「テイラーともまだ会ったことがない。電話では話したけど、面と向かっては会ってないんだ。ショービジネスの魔法ってやつだね!」
自身の出演シーンがテイラーを含むほかの出演者たちとはまったく別の場所で撮影され、合成によってMVに盛り込まれたものであることを明かしたビリー。
テイラーがLGBTQ+アンセムである『You Need to Calm Down』をリリースしたことについては、一部で「LGBTQ+コミュニティの社会運動を搾取している」、「ゲイ・ライツ・ムーブメントを金儲けの手段として使うな」といった批判の声も聞かれるが、ビリーはテイラーを擁護。彼女のセクシャル・マイノリティへの支援的な姿勢を高く評価している。
「彼女は自分が持っている影響力を意図的に善い事に使おうとしている。だからこそ、MVではそのメッセ―ジに適したキャストたちで周囲を固めたんだ。彼女は僕もその1人だと思ってくれた。その世界に僕をカウントしてくれたことには心から感動したよ」
お互いをリスペクトし合っているテイラーとビリーだけに、早く対面のチャンスが訪れることを祈る。(フロントロウ編集部)