FIFA女子ワールドカップ2019を制したアメリカ合衆国女子代表のサポーターが、あることを優勝直後に大合唱。その理由とは?(フロントロウ編集部)

アメリカ合衆国女子代表がワールドカップ制覇

 日本時間7月8日午前0時にキックオフされた女子サッカーワールドカップ2019の決勝。

 強豪アメリカ対オランダによって行なわれた決勝戦を制したのは、アメリカ合衆国女子代表。今回の優勝はアメリカ女子代表にとって4回目となり、FIFA女子ワールドカップの最多優勝記録を更新した。

画像: アメリカ合衆国女子代表がワールドカップ制覇

 アメリカでの女子サッカーの盛り上がりはすざまじいもので、決勝戦はアメリカの西海岸では朝の7時半に始まったにもかかわらず、各地のスポーツバーには人が溢れてしまい多くのファンがバーに入れない事態となった。

優勝直後に「ある言葉」の大合唱が起きる

 それほど多くの人々を熱狂させているアメリカ合衆国女子代表の優勝が決まった直後、試合会場ではサポーターたちがある言葉を一斉に叫び、大合唱となった。

 試合が終わったあとのフィールドに向かって、女性も男性も、大人も子供も声を合わせ、腕を振り上げて、アメリカ合衆国女子代表を支持するために叫んでいるフレーズは、「Equal Pay!(平等な賃金を!)」。

女子サッカーが直面する賃金格差

 じつはアメリカ女子サッカー代表の全選手28名は、ワールドカップが始まる前の2019年3月8日に、アメリカサッカー連盟を相手取って性差別訴訟を起こした。

 米New York Timesによると、今回の女子ワールドカップの賞金は約3億3,000万円。しかし2018年に行なわれた男子ワールドカップでは、約44億が支払われた。

 一部では、男子サッカーのほうが収益を上げているという声もあるが、アメリカのサッカー界の収入において、2016年から2018年で女子サッカーは約56億円の収入を得たのに対し、男子サッカーは約55億円であり、女子サッカーのほうが収益を上げていたことが米The Wall Street Journalの調査によって発覚した。また、国際試合であるワールドカップを開催するFIFAはパッケージで放映権を売っているため、イベントの収益で男女の差はないと英BBCが伝えている。

画像: 女子サッカーが直面する賃金格差

 さらには、作家のカシム・ラッシードは、ワールドカップとオリンピックで合わせて8回優勝している女子サッカーチームが、1度も優勝したことのない男子チームと同じ賃金を求めていることは理解できないと話し、アメリカ男子サッカーチームよりも成績を残している女子チームのほうがより高い報酬をもらうべきだと主張。アメリカ最年少下院議員であるアレクサンドリア・オカシオ・コルテスは、女子チームは少なくとも男子チームの2倍の報酬をもらうべきだと話した。

 人気も成績も男子チームより上回っているなかで、女子チームは男子チームより何倍も少ない賃金で活動している。アメリカ合衆国サッカー連盟は、スタジアムにこだましたワールドカップ・サポーターの「Equal Pay(平等な賃金を)!」という声を無視できるのだろうか。(フロントロウ編集部)

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