2015年に人気ランジェリーブランドのヴィクトリアズ・シークレットのエンジェルを引退したモデルのカーリー・クロス。そんな彼女は6月に、4年の時を経て「(ヴィクトリアズ・シークレットの)モデルとしての自分が本当の自分を映していないと感じたし、私が世界の若い女性たちに伝えたいと思っている『美しさとはなにか』というメッセージも表せていないと感じていたから」と、引退の理由を明かした。
ヴィクトリアズ・シークレットのモデルをやめたことが、「自分の中のフェミニストとしての力を使えるようになるために、とても重要なことだった」とも語ったカーリー。この発言に対して、あるモデルが難色を示している。
カーリーに反対する元ヴィクシーモデル
カーリーの発言に反応したのは、元ヴィクトリアズ・シークレットモデルのシンシア・キルヒナー。過去に同ブランドのカタログに登場したことがあるシンシアはこう話した。
「カーリーは何を発言してもいいと思う。カーリー本人を否定しているわけではないの。私が賛成できないのは、『(カーリーが)恩をあだで返した』っていうこと。ヴィクトリアズ・シークレットは、カーリーにスタートのチャンスをあげたのよ、言っていることわかる?カーリーがいま発言力をもっているのは、ヴィクトリアズ・シークレットのおかげ。ほかのモデルだって、もし同じ道をたどらなければ、彼女たちは知名度を手に入れていることもない」
モデルたちに商品を身につけさせるだけでなく、ブランドのスポークスウーマンとして活動させてパーソナリティを見せる機会を与え、多くのモデルを人気セレブへと押し上げたヴィクトリアズ・シークレット。現在世界で活躍しているトップモデルの多くが、同ブランドから輩出されているといっても過言ではない。
そんなブランドのモデルとして活躍し、さらに一握りのモデルしか選ばれることのないエンジェルを務めていたカーリー。彼女が得た知名度や発言力は同ブランドのおかげだとシンシアはカーリーの発言を批判した。
さらにシンシアは、「だれにだって発言の場が必要。それがなければ、誰も聞いてくれることはないでしょう?“フェミニストになる”っていうことは、カーリーが思っているものとは違うと思う。自分の身体のことは自分で決めて、やりたいことをやるってこと」とコメントしている。(フロントロウ編集部)