7月6日に帰らぬ人となったキャメロン・ボイスへ、『ディセンダント』で共演し、プライベートでも仲の良かったダヴ・キャメロンが声明を発表した。(フロントロウ編集部)

 ディズニー・チャンネルのテレビ映画『ディセンダント』でカルロスを演じたキャメロン・ボイスが、7月6日に20歳という若さで他界。彼の訃報を受けて、多くのセレブが追悼の意を表しているなか、仲の良い友人としても知られていた共演者のダヴ・キャメロンがインスタグラムを更新。複数のビデオを投稿してキャメロンの死について初めてコメントを発表した。

「キャメロンについてソーシャルメディアになにか投稿することは違うのではないかなと思っていました。なぜなら、自分がとても感情的で、個人的で、親密な思いであふれていたのに、SNSはその真逆のものであるからです。自分のなかにある溢れる想いをSNSに投稿するべきか、どうしたらいいのかわかりませんでした」

「けれど、たった今セラピーから帰ってきて、今の状態を乗り越える唯一の方法は、なにかを表現し、気持ちを共有することだと思ったので、(気持ちを)書いてきました」

 そう言ったダヴは、1枚の紙を手に、カメラの前で語り始めた。

「過去の72時間は、2週間のように感じました。今感じていることと向き合ってきましたが、十分な言葉はみつからなくて、想いをまとめようと思いましたが、うまくいきません。考えても気分が悪く、黙っているか、泣いていることしかできません。これまでの人生のなかで、これほど言葉につっかえてしまい、話すことができなくなってしまったことはありません。ずっとショックを受けている状態で、私の頭の中はすっきりせず、穴が開いているようですが、これを書きます」

 そしてダヴは次に、「ビクター、リビー、そしてマヤへ」とキャメロンの家族の名前を挙げると、そこで泣き崩れてしまった。

 しかし涙をこらえながら、「あなたたちのことばかり考えています。あなたたちのことを思うと、心が痛みます。私は今すべてを失った気持ち。これはきっと、あなたたちが感じているうちのほんの数パーセントの痛みなんでしょう。本当に気の毒に思っています」と続けた。

「いま私が感じている痛みや愛を表現すること、私の心のなかでのあなたの存在がどれだけ大きいものか表現するための言葉が見つかりません。これは私に限ったことではありませんが、キャメロンは私が出会ったなかで最もステキな人のうちのひとりでした。キャメロンは魔法のような人でした。地球上にいる天使でした。この6年の間、14歳のときから、自暴自棄になっている私をなだめてくれて、摂食障害に悩んでいるときには話を聞いてくれ、いやな人間関係や終わりのないように見えた挫折から救ってくれました。テレビの生放送中にどうしたらいいかわからなくなっている私に振りつけをささやいてくれたり、同じことを考えているとわかっているとき、彼は言葉なしに私の手を静かにとってくれたりしたことを思い出します。お互いに楽しいことで笑いが止まらなくて、どれほどのことを台無しにしてきたか、指では数え切れません」

「誰もが彼がどんなに才能に溢れていたかを語っています。たしかに疑いの余地はなく、私たちの多くが知るなかで、彼は最も才能のある人でした。けれど、私の知るキャメロンの最も特別なところは、誰も見ていないような、小さな瞬間でのキャメロンの人間性です。大きなできごとの間で、良い人や優しい人でいる必要なんてないと思ってしまうようなときにでも、キャメロンはつねに良い人で思いやりのある人でした。彼はつねに他人のことを1番に考え、思いやりのある人でした。20歳という若さでありながら、心が広く、真の博愛主義者だった彼は、彼の光や言葉にできないほどのエネルギーを傍で感じられた幸運な人々に愛されていました。彼は人間の鑑でした」

「さようなら。私の大切な友人へ。そして兄弟であるあなた。あなたは壮大な通夜と、一生埋めることのできない深い裂け目を残して逝きました。ただ同時に、希望と愛にあふれた人々も残して逝きます。彼らは、20年という短い時間にあなたがこの地球上で見せた生きざまに影響を受けてそうなれたの。あなたはなんという贈り物だったのでしょう。多くの人が、あなたのようになれたらと願うばかりです。あなたはもっと多くの時間を過ごすことにふさわしい人でした。さようなら、天使のようなあなた。残りの人生ずっと、あなたを愛しつづけ、そして恋しく思いつづけるでしょう」

画像: ダヴ・キャメロン、急逝したキャメロン・ボイスへ追悼メッセージ【全訳】

 計6本におよぶ動画を投稿して、共演者にして親友だったキャメロンを追悼したダヴ。彼女のこの投稿には、『ディセンダント』の共演者ブレナ・ダミコが黒色のハートを書き込むなど、セレブをはじめ多くのファンが反応している。(フロントロウ編集部)

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