カーディが怒りを露わに
2019年のグラミー賞で女性アーティストとして史上初めて「最優秀ラップ・アルバム賞」を受賞したラッパーのカーディ・Bが、敏腕プロデューサーとして知られるジャーメイン・デュプリに対する“怒り”をぶちまけた。
事の発端は、ジャーメインが米Peopleのインタビューで、昨今の女性ラッパーの楽曲は性的な内容のものばかりで「まるでストリッパーがラップしているようだ」と、批判的なコメントを口にしたことにある。このジャーメインの意見に納得がいかなかったカーディは、インスタグラムにアップした動画のなかでこう反論した。
「みんなちょっといい?これまでにも何度か『近頃の女性ラッパーの曲はアソコ(女性器)についての歌ばかり』みたいな批判を耳にしたことがあるけど、ジャーメイン・デュプリまで同じようなことを言い出したから、私からも言わせてもらうね。
まず最初に、私がアソコについてラップするのは、彼女(アソコ)が私のベストフレンド(親友)だから。それに、みんなも私にそれを求めてる。
以前、(失恋について歌った曲)『ビー・ケアフル(Be Careful)』をリリースした時、みんなから『このバカげた曲はなんなの?』ってボロクソに言われた。そういうリアクションは想定しなかった。下ネタじゃない曲を出してもみんなが聞いてくれないんじゃ、またアソコについてラップするしかないでしょ!
超がつくほどの努力家で、なおかつアソコについてラップしない女性ラッパーだってちゃんといる。でも、そういう人たちをサポートしてないのは、あんたらのほうでしょ!?自分たちも彼女たちのことをサポートしてないくせに、私たち女性ラッパーを批判するのはあまりにも理不尽すぎる」
自分にとって「親友」のような存在である女性器についてラップするのは、ファンがそれを求めているからであり、“文句を言われる筋合いはない”ときっぱり言い切ったカーディは、続けて、自分のように下ネタをラップしない女性ラッパーもいるのに、彼女たちのことを評価していないのはむしろ世間のほうだと批判。
イチオシの女性ラッパーを紹介
言いたいことを言って満足したカーディは、その直後に投稿した動画でイチオシの女性ラッパーを紹介し、ファンに彼女たちの楽曲を聞くよう促した。
「マジで最高な女性ラッパーたちを紹介させてちょうだい。彼女たちはもっと評価されるべきなのに、まだ世間でそれほど認知されてない。ティエラ・ワック(Tierra Whack)、カマイヤ(Kamaiyah)、ラプソディ(Rapsody)、チカ(CHIKA)の4人よ。彼女たちはめちゃくちゃ頑張ってる。もっと雑誌とかブログで取り上げられるべきよ!あと、ラジオでも彼女たちの曲をかけてあげて」
(フロントロウ編集部)